SIEが新ブランド「PlayStation Studios」を発表。ファーストパーティタイトルの品質の証明として、PS5のローンチに合わせて導入へ
ソニー・インタラクティブエンタテインメントは5月12日、PlayStation独占タイトルを示す新たなブランドとして「PlayStation Studios」を発表した。合わせて以下のオープニングアニメーション映像も公開されており、今後これが対象タイトルの冒頭にて流れることになる。
SIE副社長兼グローバルマーケティング部門代表のEric Lempel氏によると、このPlayStation Studiosブランドは、SIE自身が開発したタイトル、あるいは同社の管理のもと開発された外部タイトルに使用され、今年の年末商戦期にローンチ予定のPlayStation 5の登場に合わせて利用開始するとのこと(GamesIndustry.biz)。
Lempel氏は、この数年から10年ほどの間にリリースされたSIEタイトルは、それまで以上に強力なラインナップとなっていると述べる。そして、そうした素晴らしい作品をひとつのブランドに結集させることはできないかと考えていたという。消費者がこのブランドロゴを見ただけで、その作品は力強く革新的で、深みのある体験を有していることを理解してもらうことができるとしている。
SIEには傘下スタジオの総称として「ワールドワイド・スタジオ(WWS)」が存在するが、PlayStation Studiosはそうしたスタジオそのものを指すものではなく、WWSクラスのクオリティを保証する印となるわけだ。先述したように、WWS作品でなくとも同ブランドが付けられることがあり、SIEの管理のもと外部スタジオにて開発された場合もファーストパーティタイトルとみなし対象になるとのこと。今はWWS傘下に入ったが、Insomniac Gamesが手がけた『Marvel’s Spider-Man』のようなタイトルに、PlayStation Studiosブランドが付くのだろう。
PlayStation Studiosブランドを立ち上げた理由としてはほかに、次世代に向けて同社のタイトルをさらに強く支援するという目的もあったという。熱心なファンであればWWSが手がけてきたタイトルのクオリティは理解しているが、平均的なゲーマーは必ずしもそうではない。同社はこれまでに大規模なマーケティングなども展開してきたが、分かりやすくブランドにまとめるというのはより良いやり方だろうとLempel氏は述べる。
なお、PlayStation StudiosブランドはPS5のローンチに合わせて導入されるが、PS4向けタイトルにも使用していくとのこと。また、ブランドロゴは対象ゲーム内だけではなく、そのパッケージやディスク、トレイラーを含む広告など、さまざまな場で見ることができるようになるそうだ。