ヤドカリ2Dアクション『ヤドカリサバイブ』Steam版が、310円で配信開始。カラを投げ、タコから平和を取り戻す短編作品

個人開発者のアメミキノスケ氏は5月11日、『ヤドカリサバイブ』Steam版を配信開始した。価格は310円。『ヤドカリサバイブ』は、ステージクリア型の短編2Dアクションゲームだ。

個人開発者のアメミキノスケ氏は5月11日、『ヤドカリサバイブ』Steam版を配信開始した。価格は310円。Steam版に先行して、Boothでの配信も行われている。

『ヤドカリサバイブ』は、1匹のヤドカリがタコの軍団に立ち向かう、ステージクリア型の短編2Dアクションゲームだ。舞台となるのは、近頃タコどもが幅を利かせるようになった海の中。主人公のヤドカリは、ヤドカリ村の村長ヤ・ドカリーから、村の近辺を占拠しているタコたちを何とかするよう頼まれ、1匹のヤドカリと複数のタコたちによる小さな海の世界の戦争が幕を開ける。

ヤドカリ村の周辺には、タコ壺からスミを吐いてくるタコや、サングラスをかけて長距離からヤドカリを狙い撃つタコスナイパー、盾を構えて身を守っているタコシールド、ヤドカリに向かって捨て身で突撃してくるタコニードルなど、さまざまなタコたちが存在し、ヤドカリの命を狙っている。主人公のヤドカリは、待ち構えるタコたちに対して背負ったカラと泳ぎを武器に立ち向かい、平穏を取り戻そうと奮闘していく。

具体的には、背負っているカラを投げてタコを攻撃。カラは、チャージすると投げる距離を伸ばせるほか、ヤドカリ自身からカラが離れている間は判定が発生し、スミによる攻撃を防いだり、動いてきたタコにダメージを与えられる。カラを投げる際に、チャージしすぎるとダメージを食らってしまうので、力みすぎないように気をつけよう。こうしたカラを使ったヤドカリらしいアクションを駆使して、海を生き抜くことが本作の特徴の一つだろう。

ステージは、最初のボスを倒した後に追加されるものも含めて、全部で12ステージ。序盤は可愛らしい見た目そのままの簡単なステージになっているが、徐々に難易度を増していき、終盤は攻略しがいのある生存競争が描かれる。とはいえ、1ステージあたりが短く、リトライもしやすくなっているため、遊びやすい内容に仕上がっている。また、海の世界を描写した可愛らしいグラフィックや、レトロな質感のあるサウンド、カラを背負ってステージを選択する仕組みなど、全体の表現にこだわりが感じられ、コンパクトで手触りの良いアクションゲームとしてしっかりまとめられていることも本作の魅力だ。

本作を開発したのは、元はゲーム会社でエンジニアをしていたアメミキノスケ氏。『ヤドカリサバイブ』は、休職中の同氏の経験に着想を得て開発がスタート。グラフィックやサウンドも含め、約2か月かけて同氏が1人で開発している。また次回作として、凍りついた惑星を舞台に、調査や開発を行って成果をレポートとして交換しあっていく作品『ペンギン・レポート(仮)』を開発しているほか、物理演算を使ったリンゴを転がしていくフリーゲーム『Cologary(コロガリー)』をUnityRoomにて公開している。

『ヤドカリサバイブ』は、Steam/Boothにて、約300円で配信中だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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