アルゼンチンのゲームスタジオNimble Giant Entertainmentは5月11日、タイムループ・タクティカルFPS『Quantum League』の早期アクセス配信を5月26日に開始すると発表した。対応プラットフォームはSteam。今年2月に実施されたオープンベータテストを経て、この度ついに製品版の発売日が明かされた形となる。Steamページによると、日本語インターフェース/字幕にも対応するようだ。
『Quantum League』は、アリーナシューターにタイムループの概念を持ち込んだタクティカルFPS。プレイヤーは時間が巻き戻る空間にて、敵プレイヤーと1対1もしくは2対2で戦うこととなる。ただし、自由に時間を操作できるわけではない。タイムループは、ラウンドが開始されるごとに発生する。すると、前のラウンドにて操作していた過去の自分「タイムクローン」も味方としてチームに参加。そしてタイムクローンの動きには、プレイヤー自身による過去の操作入力がそのまま反映される。つまり本作では、1マッチを通じて過去のラウンドにおける自分自身と連携を組んでいくのだ。
では具体的にはどういった連携が可能なのか。その例として、爆弾による爆風に巻き込まれたケースを挙げてみよう。まず第1ラウンドにて、プレイヤーが爆弾で死亡したとする。するとタイムループが発生し、次の第2ラウンドに自身のタイムクローンが登場。前述したとおり、タイムクローンの行動には前回の試合での操作が反映されるため、放っておくとまた爆弾で死亡してしまう。そこで爆弾が爆発する前に、操作中のキャラクターで先に爆弾を破壊したとしよう。するとタイムクローンの死亡を防ぐことができるうえ、引き続き味方として活躍させることができるのだ。
こうしてプレイヤーは過去の出来事を改変しつつ、タイムクローンとともに戦っていく。もちろん過去のタイムクローンを救うだけでなく、未来のラウンドに向けた動きをアクティブなラウンド中におこなっておくのもいいだろう。ただし、敵プレイヤーもまたタイムクローンを味方につけている。過去の修正および未来への先手が取り消される可能性もあるだろう。エイム力や立ち回りといった一般的なFPS作品に求められるものだけでなく、過去・現在・未来、すべての時間軸を踏まえた思考力が勝利のカギを握りそうだ。
装備する武器については、ラウンドごとにランダムに提示されるものの中から選択する形。早期アクセス開始時点では、全6種類の武器が用意されるようだ。またゲームモードに関してはデスマッチ、コントロール、ドミネーションの計3つのモードが楽しめるとのこと。さらに6種の戦闘フィールドと操作キャラクターが用意されているという。そして正式リリースに向けては、これらの要素すべてにおいて追加・拡張が図られていくとのことだ。
アリーナシューターとしてのタクティカルな部分に、タイムループという斬新なシステムが取り込まれた『Quantum League』。冒頭にも述べたとおり、今年2月に本作のオープンベータテストが実施されており、製品版においてはそこで得たユーザーからのフィードバック(QoL面の改善や不具合の修正)を反映させているようだ。また早期アクセスの期間については、最短で半年ほどになる予定だという。そして正式リリースに際しては、値段が上がる可能性があるとも言及されているため、気になる方は早めに本作を購入しておこう。
『Quantum League』は、Steamにて5月26日に早期アクセス配信予定。購入予定の方は、今からウィッシュリストに登録しておこう。