パブリッシャーのMerge Gamesは5月8日、インディースタジオInfuse Studioが手がけたアクション・アドベンチャーゲーム『Spirit of the North』を、Steamおよび海外Nintendo Switch向けに配信した。Steamでの価格は2050円で、5月15日までは15パーセントオフの1742円で購入可能だ。
『Spirit of the North』の舞台となるのは、アイスランドをモチーフにした大自然。主人公のアカギツネは、白銀の世界にて青白く光り透き通る不思議なメスギツネを目にする。それは、オーロラの守護者である妖精だった。近くに寄って吠えるたびに逃げてしまう妖精キツネの後を追う中で、アカギツネは妖精の力を取り込む術を得て、そして魂のような姿となった妖精キツネと共に、空が奇妙に赤く染まった北欧世界を旅することとなる。
本作にてプレイヤーは三人称視点でアカギツネを操作し、ツンドラや氷河、山岳地帯などさまざまな環境を、妖精に導かれるようにして進んでいく。その中では、慎重にあるいは急いで足場を飛び越えていくなどのアクション要素のほかに、パズル要素も本作の重要なゲームプレイとなっている。
たとえば、マップ内には青い花が咲いていることがあり、その近くで吠えると妖精が呼応し、花から妖精の力を取り込むことが可能。その状態で、紋章のようなものが刻み込まれた石碑の前で尻尾を振ると、妖精の力を石碑に流し込むことができ、関連する仕掛けが発動する。壁が崩れて通路ができたり、水が溜まったり逆に引いたり。いずれも、先に進むための道が拓ける形だ。このほかにも、妖精の力を用いたパズルやアクションが存在する。
また、マップ内では杖を発見できることもある。同じエリアのどこかに行き倒れた人の亡骸が存在するため、杖をくわえてそこまで持っていくと、その人の霊のようなものが現れ、アカギツネに感謝するような仕草を見せ消えていく。杖は分かりにくい場所に隠されていることもあり、本作における探索・収集要素となっているようだ。そうしてさまざまなパズルを解き、大自然や遺跡のような場所を進んでいく中で、この土地にかつて存在した文明の謎が解き明かされていくという。
『Spirit of the North』は、PC(Steam)向けに配信中。本作のゲームプレイは言葉は用いないが、メニュー画面は日本語に対応している。開発元Infuse Studioによると、『ロスト・エンバー』や『The First Tree』『RiME』『風ノ旅ビト』といった作品のファンであれば、本作も気にいるだろうとのことだ。