『アサシン クリード ヴァルハラ』は、シリーズ最長の作品にも最大の作品にもならない。前作の批判を受けて


Ubisoft Middle Eastにてコミュニケーションヘッドとローカライズを担当するMalek Teffaha氏は5月4日、新作となる『アサシン クリード ヴァルハラ』のゲームボリュームについて言及。シリーズ史上最長の作品にも最大の作品にもならないとコメントした。一見すると、スケールダウンを予感させるようなコメントであるが、批判を受けての改善点であるとも主張している。批判点とはつまり、ゲームのボリュームである。

前作である『アサシン クリード オデッセイ(以下、オデッセイ)』は、古代ギリシャを舞台とした作品。前前作『アサシン クリード オリジンズ(以下、オリジンズ)』に引き続きRPG要素を取り入れつつ、遊びやすくやりこめる作品として高い評価を獲得した。ストーリーDLCも充実し、相当に長く楽しめる作品である。一方で、クリアまでが長すぎるという批判もあったようだ。

ゲームをクリアするまでの所要時間を集積するサイトHowLongToBeatを見てみると、『オデッセイ』のクリアまでの平均時間は、メインストーリーを追うだけで40時間。ほかの『アサシン クリード』シリーズのメインストーリークリア所要時間は概ね15~20時間程度となっており、一番長い『オリジンズ』でも平均29時間半。サブクエストなどをすべてこなした場合のクリア時間の平均は78時間に及ぶ。飛び抜けたボリュームを誇るのだ。このプレイ時間は、DLCを除いた数字である。

ボリュームがあることは、一般的にはアピールポイントになることが多い。『オデッセイ』についても同様であるが、一方でTheSixthAxisのようにボリュームの長さを欠点としてあげるメディアも少なくなかった。シリーズの中でも突出とした長さを誇っているがゆえに、シリーズ比較で見た時、クリアまでの長さに苦痛を覚えるユーザーもいるのも自然。前出のTeffaha氏は「シリーズ最長もしくは最大ではない」とコメントした後、「批判に耳を傾け、取り組んでいる」とコメントしている。長すぎたことを反省し、それらを改善しようとしているわけだ。なお、同投稿は現在削除されている。

『アサシン クリード ヴァルハラ』においては、RPG路線は継承されながらも、レベルアップシステムを廃し、スキルツリーによるスキルシステムを強化しているという。レベルシステムについては、『オリジンズ』『オデッセイ』の両方で、探索を制限させる要素として不評点としてあげられることも多かった。『アサシン クリード ヴァルハラ』は、『オデッセイ』を含めたシリーズの魅力を引き継ぎながらもさまざまな点を改良し、よりプレイヤーを飽きさせないゲームとして開発されていることだろう。

『アサシン クリード ヴァルハラ』は、PC/PS4/Xbox One/PS5/Xbox Series X/Stadia向けに、ホリデーシーズンに発売予定。Xbox Insideにて公開された、若干のゲームプレイシーンを映す最新トレイラーもチェックしておこう。