サイコロジカルホラー『The Medium』Xbox Series X/Steam向けに発表、2020年末発売へ。廃墟ホテルを探索し、真実を追い求める

サイコロジカルホラー『The Medium』Xbox Series X/Steam向けに発表、2020年末発売へ。『The Medium』では、現実と霊界、2つの世界を生きる女性として廃墟ホテルを探索し、真実を追い求めることになる。『サイレントヒル』シリーズの楽曲を手がけた山岡晃氏もプロジェクト参加。

Bloober Team SAは5月8日、「Inside Xbox」放送内にて『The Medium』を発表した。発売日は2020年末で、対応プラットフォームはXbox Series X/PC(Steam)。日本語字幕に対応している。発表にあわせて、公式サイトおよびSteamストアページも公開中だ。

『The Medium』は、子供を殺害する幻影に取り憑かれた女性が、廃墟のホテルで答えを探すサイコロジカルホラー作品である。主人公は現実と霊界、2つの世界を生きる女性マリアンヌ。彼女は、何らかのきっかけにより子供を殺害してしまう幻影に取り憑かれており、幻影に導かれてポーランド南部の都市クラクフにある廃墟へと訪問。数年前に悲劇の舞台となった廃墟ホテルには、彼女にしか解けない謎が隠されており、2つの世界にアクセスして真実を探すことになる。

病院での検査。教会で祈りを捧げる妊婦。血まみれの両手と、こぼれ落ちるナイフ。発表時に公開された動画では、廃墟のホテルを彼女が探索するシーンと共に、霊界と思われる街が崩壊するシーンなども含まれており、恐怖を描いたストーリー展開を想像させる。本作のサウンドは『サイレントヒル』シリーズの楽曲を手がけた山岡晃氏と、Bloober Team のArkadiusz Reikowski氏が担当。両名によるBGMが、プレイヤーをさらなる恐怖へと誘うことだろう。

開発元のBloober Team SAは、『Layers of Fear』『Blair Witch』など、これまで一人称視点のホラー作品を開発してきたポーランドのスタジオだ。しかし、本作では三人称視点が採用されている。視点を変更した事について、本作のリードゲームデザイナーを務めるWojciech Piejko氏は、「マリアンヌの腕の中で誰かが死にかけている時に、一人称視点ではマリアンヌの表情が見えない」ことを例にあげており、三人称視点の採用によってより映画的で没入感のある体験が描かれているという。

同氏は、動画や記事で本作のコンセプトなどについて触れている(Xbox Wire)。『The Medium』のモチーフについて、「視点が知覚を変える」ことだとコメント。人が知覚するものに単純な真実はなく、視点が変わると最初に感じていた内容とは全く違う真実が発見できるそうだ。また、本作のコンセプトは2012年から存在し、開発が進められてきたそうだが、2つの世界を中心に構築されたゲームプレイが現行のハードウェアでは完全に実現できず、次世代機によって画面をロードすることなくシームレスな体験が描けるようになり、本作が実現可能となったと語っている。また同作は次世代機だからこそ実現できる、特許付きの独自機能を備えているとも説明されている。『The Medium』は、Xbox Series X/Steam用として、2020年末に発売予定。日本語字幕にも対応している。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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