採掘Co-opゲーム『Deep Rock Galactic』の正式リリース日が5月13日に決定。宇宙ドワーフとして銀河の鉱石を掘りまくれ

 

Coffee Stain Publishingは4月29日、Ghost Ship Gamesが手がける採掘FPSゲーム『Deep Rock Galactic』を5月13日に正式リリースすると発表した。本作は2016年末からクローズドアルファテストが実施され、2018年2月からは早期アクセス版も配信されていた。現在は100万人以上にダウンロードされ、日に3万人以上がプレイしているという本作。その正式版が満を持して登場するはこびとなる。なお、本作はインターフェースおよび字幕が日本語に対応済みだ。

『Deep Rock Galactic』は、鉱山でツルハシを振るドワーフとなって資源を集める採掘ゲーム。しかし本作に登場するヒゲのおっさんたちは、決して皮の鎧で刀鍛冶をするようなプリミティブな存在ではない。最新鋭のメカニカルな装備を身にまとってミニガンやドローンを駆使する、銀河系一の宇宙採鉱会社社員なのだ。そして彼らが活躍する舞台は、もっとも危険と謳われながら驚くべき豊かな資源に恵まれた星「HOXXES IV」。ドワーフたちは、これまで多くの採掘計画を頓挫させてきたいわくつきの鉱山に挑む。ゲームは最大4人でのCo-opプレイが可能で、クラスごとの役割分担が鍵となる。

「ガンナー」は前線に立つアタッカータイプで、ガトリングガンを手に群がるエイリアンを一掃することが得意だ。ヘビーリボルバーやグレネードなど多彩な武器を駆使し、一帯を掃除することで安全な採掘環境を確保することが役目となる。また装備の中にはシールド展開デバイスも存在し、防護壁を張ることで仲間のドワーフを守ることも重要な仕事だ。

「スカウト」は探査のなかでも特に重要な役割といえる。HOXXES IVの洞窟は真っ暗で、ドワーフたちは全員ヘッドライトを与えられているものの、それだけでは光量が心もとない。そこで活躍するのがスカウトが放つフレアガンだ。遠距離まで射出することでき、広範囲を照らすことで探索範囲を大幅に拡げることができる。

「エンジニア」は一風変わったロール。自律行動するタレットをその場に造りだすことで、長時間の採掘における安全を確保し、やがて現れるエイリアンの群れに備えておくことが可能だ。またヘビーグレネードランチャーで小型の敵をまとめて片付けることもできる。

「ドリラー」は名前のとおり、両腕に巨大な採掘機を装備したクラス。本作では目に入る地形のすべてを掘り進むことが可能。ただしドワーフ全員に与えられるツルハシでは鉱石を回収するための穴を掘るのが精一杯だ。その点ドリラーは、圧倒的なパワーで壁を掘り進み新たな通路を開通させることができる。

それぞれのクラスが得意分野をもっているのと同時に、各人が「移動」にまつわるアビリティを備えていることも特徴だ。たとえばガンナーは、ジップラインを設置することが可能で、大きな切れ目をロープウェイのように渡ることができる。スカウトが使えるのは何度でもチャージできるフックショット。絶壁に生えた資源などはひとっ飛びで回収可能だ。エンジニアは射出した先に足場を生み出す特殊なデバイスで、何もない場所にも新たな進路を作りだすことができる。ドリラーは先述のとおり、壁をぶち抜いて他の空洞までのトンネルを生み出すことが可能だ。つまり「移動する」だけでもプレイヤー同士の連携が必要となり、進んでいくだけで自然と協力プレイが生まれる仕組みになっているのだ。
正式リリースにあたり、2つのDLCがリリースされることも明かされている。こちらはキャラクターカスタムに使えるコスメティック要素となる模様。近日詳細が公開されるという“Deluxe Edition”に含まれることが伝えられている。今後2週間のうちに明かされるという続報を待ちたいところだ。

また本作は独特の取り組みとして、ファンメイドのトレイラーコンテストを開催していた。すでに応募は締め切られており、参加作品は200以上にもおよんだという。これを受けて運営は、もともと4名に限る予定だった表彰対象者を拡大することを決定。まず参加者全員に、“Deluxe Edition”に含まれるコスメティックアイテムを贈呈する。また上位40名に対し、“Deluxe Edition”に含まれるふたつのDLCから4セットを授与することを発表している。すでに決定したトップ16〜40位についてはこちらから視聴が可能だ。ファンメイドのコンテンツ生成を促すことで、コミュニティの活性化を図る狙いが垣間見える。

バージョン1.0は5月13日の配信が予定されているが、すでに同様の内容を“Experimental Branch”として遊ぶことができる。「どんなクラッシュが起きても笑って許せること」「何度も何度もSteamで新バージョンを落とすことを楽しめること」などを条件に“ほぼ”正式版を先んじてプレイすることが可能となっている。これらは、正式リリースの直前までユーザーのバグレポートを受け取ることで最大限ブラッシュアップしたい意図がありそうだ。

開発が始まった2016年4月から丸4年の歳月を経ていよいよ製品版リリースとなる本作。デベロッパーのGhost Ship Gamesはデンマークに拠点を置き、“Co-op First”をモットーに開発を手がけている。協力プレイにさらなる幅が広がる完全バージョンのリリースが待ち遠しいところだ。『Deep Rock Galactic』の正式リリースは5月13日で、インターフェースおよび字幕が日本語に対応済み。現在Steamでは早期アクセス版を入手可能なほか、プレ製品版の“Experimental Branch”も配信されている。