『サイバーパンク2077』のレーティング内容が判明、「大人向け表現全部入り」の過激タイトルに。生ぬるいことはしない

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CD PROJEKT REDの代表Adam Badowski氏は今月初旬、『サイバーパンク2077』について世界の主要地域にてレーティング審査が完了したことを明らかにした。日本においてもCEROのレーティングを取得済みであることが併せて発表されている。そうした審査結果の内容が、海外で話題となっているようだ。

各レーティング審査機関では、『サイバーパンク2077』の審査結果を順次公表しており、筆者が確認したところ現時点ではシンガポールとブラジルにて公にされている。シンガポールでは「18歳以上対象」とされ、ゲーム内には暴力表現や性的なシーン、下品な言葉遣いが含まれると案内。一方のブラジルでも18歳以上対象とし、性的なシーンや違法薬物表現、激しい暴力表現が含まれると表記。また場面によって性的・ドラッグ表現は、より激しいものになるとして消費者に注意喚起している。

ここまでは両機関とも似たような内容となっているが、ブラジルではさらに18歳以上対象という年齢区分の根拠となった表現についても公表。今回話題になっているのは、その項目数の多さだ。以下がその内容である(拙訳)。

・暴力を伴わない武器表現
・合法薬物の使用の示唆
・暴力を伴う武器表現
・暴力を伴わない犯罪行為
・合法薬物の使用についての記述
・軽蔑的な言葉
・言葉による暴力
・暴力行為
・性的な愛撫行為
・合法薬物の使用
・暴力行為についての記述
・危険な表現の露出
・死体表現の露出
・身体の怪我表現
・汚い言葉遣い
・性的な言葉遣い
・流血表現
・違法薬物の使用に関する記述あるいは取引行為
・性的性質の強調
・性的搾取表現
・故意による死亡表現
・裸体表現
・売春行為
・性的関係の描写
・違法薬物の使用
・身体の切断表現
・激しい性的関係の描写
・自殺行為
・残虐表現

このように、実に29項目ものゲーム内表現が挙げられている。レーティング審査においては、こうした各種表現についてゲーム内に含まれているのかをチェックして対象年齢を決定しており、『サイバーパンク2077』の場合は最後の残虐表現が18歳以上を対象にした表現にあたるため、本作は18歳以上対象とレーティングされたようだ。ちなみにブラジルでは、身体の切断表現は16歳以上、裸体表現は14歳以上、死体表現の露出は12歳以上対象などとなっている。

ブラジルにて、似たジャンルのほかのタイトルの審査結果を見てみると、多くても十数項目程度となっており、『サイバーパンク2077』は際立って多くの表現を含んでいることが分かる。ブラジルのレーティング審査において、こうした表現項目は合わせてどれだけ存在するのかは不明だが、本作は大人向けの表現に関しては“全部入り”とも言えそうだ。

このリストアップされた表現項目の多さに注目したファンに対しては、本作のリードクエストデザイナーを務めるPaweł Sasko氏が反応。上のツイートにて「驚いた?私たちは間怠っこしいことはしないんでね」とコメントしている。レーティングを気にして、ゲーム内表現を抑制するようなことはしないということだろうか。あるいは、審査申請時に面倒だから全部の項目にチェックを入れたというジョークかもしれない。

Sasko氏の真意はともかく、『サイバーパンク2077』においては残虐なものを含む流血・暴力表現や身体切断、武器・薬物表現などが含まれていることはすでに明らかになっている。また本作の世界では、巨大企業によって支配された社会の醜い部分を表現するため、性的な表現をあえて前面に押し出している部分も存在するという(関連記事)。ブラジルでの審査結果では数多くの項目が羅列されたが、納得できる内容と言えるのではないだろうか。表現の幅広さを表しているとも言え、ファンにとっては本作への期待をさらに高めることとなったかもしれない。

サイバーパンク2077』は、PC/PS4/Xbox One向けに2020年9月17日発売予定。本作は、海外メディアIGNが6月に実施するオンラインショーケースイベント「Summer of Gaming」への出展が決定しており、ローンチを前に何か新たな情報が届けられる可能性がありそうだ。

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