ドット絵オープンワールド『Nira』日本語対応でSteamより配信開始。無限生成される島で探索、クラフト、ときどき血祭り

 

インディースタジオBaseline Gamesは4月24日、サバイバル探索シム『Nira』の早期アクセス版をSteamにて配信開始した。通常価格は899円で、5月2日までのプロモーション期間中は15%オフの764円で購入可能。ゲーム内は日本語字幕・インターフェースに対応している。

『Nira』の舞台、は自動生成で無限に広がる無人島。プレイヤーは資源を集め、道具や拠点をクラフトし、自らの命を繋ぐことになる。自家農園からにんじんを収穫し、鹿に餌づけすれば、手なづけた鹿を乗り回すことも可能。またボートで水上を滑り、時には飛行機で空を翔けることも。カラフルなピクセルアートも相まって、伸びやかで平和な島ぐらしを期待させられる。

ところが夜になると島の様子は一変。ガイコツやゴブリン、オーガといった怪物たちが現れプレイヤーの安全を脅かす。それも一匹や二匹ではなく、ゾンビ映画もかくやという大群が徒党を組んで追いかけてくるのだ。自分の身を守ってくれるのはクラフトで生み出した武器だけ。作った銃でモンスターどもを蹴散らし、血煙の中で日が昇るのを待たなくてはならない。

敵を倒すことでプレイヤーは「オーブ」を入手することが可能。貯まったオーブを消費するとクラフトのスキルを上げることができ、より強力な武器や道具のレシピが解放される。オーブは自分自身のレベル上げにも使えるため、高度なクラフトのためには自身のレベリングも重要となってくる。

オーブはモンスターが出ない昼間に集めることも可能だ。クラフトで設置できる「トーテム」からクエストを受注し、指定されたアイテムを納品すれば報酬にオーブが与えられる。とはいえ要求されるアイテムは入手しにくい貴重なものも多い。そんなときに役立つのが「商人」の存在だ。なかなか手に入らない品物が必要なときは、時おり行商にやってくる彼らを利用するのも賢いやり方だろう。ただしその際、「利用」の手段は問われないことがTwitterの投稿で示唆されている。

本作を開発するのは2017年設立の個人スタジオBaseline Gamesで、今回リリースする『Nira』が処女作となる。本作のシステムやビジュアルには、ものづくりサバイバルの先達である『マインクラフト』『テラリア』などにインスピレーションを受けているという。またミニマルなデザインについては、2015年に発売された地下鉄網構築ストラテジー『Mini Metro』からの影響があるそうだ。

開発にあたり頭を悩ませたのが、鍵ともいうべき島の自動生成システム。単に地形を拡張するのではなく、どれだけ活気に満ちたマップを生み出せるかに苦心したという。得られる資源の塩梅を慎重に吟味し、存分に島の豊かさを味わえるバランスに仕上げている。またプログラム面においても、プレイヤーが歩くのに合わせて生成されるマップをロードし続ける処理に骨を折ったそうだ。奮闘のかいあって、現在はムービーで見られるような滑らかな動きが実現されている。

『Nira』は4月24日よりSteamにて早期アクセス版を配信中。最大4人のローカル協力プレイも可能だという。日本語にも対応しているので、血湧き肉躍る牧歌シムに興味のある人は遊んでみよう。