放火ステルス・ファンタジー『Wildfire』5月26日Steam配信決定。世界を燃やし凍らせ、敵兵を翻弄せよ

放火ステルス・ファンタジー『Wildfire』5月26日Steam配信決定。『Wildfire』は、放火したり湖を凍らせたりと、元素の力を活かして困難を乗り越えていく2Dステルスゲームだ。

パブリッシャーのHumble Bundleは4月22日、『Wildfire』の発売日を発表。5月26日、PC(Steam/Humble Bundle)向けに販売されることが分かった。同作は火・水・土といった元素を操る2Dステルスアクションゲーム。火の玉を使って周囲を燃やしたり、水を凍らせることで湖を歩いて渡ったり。あるいはツルを生やして崖を登ったりと、元素の力で難所を突破していく。草を生やして隠れるといったステルス要素もあり。シングルプレイまたは2人でのローカル協力プレイに対応している。

舞台となるのは、魔法が根絶された中世風の世界。主人公は火や水といったエレメントの力を操る能力を有している。そうした力を恐れる悪しき軍勢から、危険な魔法使いとして狙われるようになってしまった。迷信深い公爵夫人の軍隊に追われる主人公は、火を起こしたり、水を凍らせたりと、自らの力を存分に活かすことで、彼らを出し抜いていく。戦いながらも、囚われの身となった村人たちを解放し、安全な場所へと導き、故郷を取り戻すのだ。

騎士兵や弓兵といった敵組織の兵士は、連携を取りながら主人公を狩りにやってくる。不審な音を耳にすれば調査しに向かうし、互いにコミュニケーションを取りながら接近してくる。一方、主人公は武器を持っておらず、まともに戦っていては勝ち目は薄い。そこで元素の力を活かすことで、戦況を有利に傾ける必要が出てくる。といっても、敵を直接燃やすといった使い方はできない。草むらに忍んだり、煙の中に身を隠したりと、敵に気づかれないよう立ち回りながら、あたりを燃やしてパニックに陥らせるなど、敵の恐怖心を利用しつつ突破口を見出すのだ。能力の使い方によっては、敵を自滅へと追いやることも可能。目前の難局をどう乗りこえていくのか、周囲の環境を観察し、与えられた選択肢を吟味しながら解決策を見出していく。

また主人公は、元素の操作に慣れていくに連れて、新しいアビリティを習得していく。徐々に強力な力を手に入れるわけだが、あまりに強大な力は身を滅ぼしかねない。周囲一帯を燃やし尽くす炎は、主人公をも飲み込みかねない。よって使用には注意が必要だ。そのほか本作では、魔法のブローチなるものを装備することで、主人公のアビリティを強化できる。ブローチは複数の種類が用意されており、致命ダメージを受けると身体が燃え上がるもの、水面を走って渡れるようになるものなど、それぞれ特殊な効果を備えている。棺桶から飛び出すと、敵がパニックになって逃げ出すという変わった効果付きのブローチもあるとのこと。

開発元のSneaky Bastardsはもともと、ステルスゲームに特化した雑誌プロジェクト「Sneaky Bastards: The Stealth Gaming Magazine」のために発足。そして2015年、『Wildfire』の開発資金を募るKickstarterキャンペーンを実施。1251人のバッカーから2万166オーストラリア・ドルの出資を集めることに成功した。当時は2016年3月のリリースを予定していたが、スケジュールに遅れが生じることに。2020年4月には、完成へと漕ぎ着けるべく、パブリッシャーのHumble Bundleと組んだことが発表されていた。2015年4月のKickstarterキャンペーン実施から約5年。ようやくリリース日が決まった『Wildfire』は、Steam/Humble Bundleにて5月26日より販売が開始される。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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