『あつまれ どうぶつの森』にて「世界中のタヌキ商店」が一斉に閉まったとの報告。リアルタイムゲームならではのライブ体験

 

『あつまれ どうぶつの森』にて、タヌキ商店が閉まったとの報告が相次いでいる。日本でも数多くの報告が寄せられており、海外でも同様に悲鳴と喜びがまじった声が確認できる。実は、この現象は本作に仕掛けられひとつのギミックに起因しているようだ。なお、以下の文には『あつまれ どうぶつの森』のタヌキ商店改装に関するネタバレが含まれているので、注意して読み進めてほしい。

 

 

 

本作では過去の『どうぶつの森』シリーズと同様に、タヌキ商店の改装要素が存在している。たとえば、スーパーになったりだとか、デパートになったりだとか、段階的に売店が拡大されていくのである。その条件はというと、おそらくであるが過去作と同様に「時間経過」と「商店での売買金額」がキーになっていると予想されている。金額面については、具体的な数字は不明であるが、時間経過の条件としては、おそらくゲームをプレイし始めて30日経過していることが濃厚。つまり、3月20日の5時~3月21日5時の間にゲームを始めたプレイヤーの多くは今、改装を待っている状態である。

改装に際しては、タヌキ商店がまる1日休業する。その間は、買い取りボックスも含めて一切の休業がなされ、アイテムの売買をすることができない。つまり、カブを売ることもできないわけだ。改装の前準備として迎え入れられている反面、全額カブに投資しているプレイヤーにとっては、2度のカブ価チェックを逃すのは死活問題。喜びと戸惑いの声があふれているのだ。

実は同様の現象は、発売直後にも起こっている。それは博物館の建築だ。ゲームを開始し魚や虫を捕まえ、たぬきちに渡していると、おなじみのキャラであるフータが島に来訪。そしてフータに化石を含んだサンプルを渡し続けると、博物館を建てることをプレイヤーに告げる。つまり、15種類のサンプルを寄贈すると一時的に受け入れが打ち切られ、その日と翌日の2日間が「寄贈不可」となるのだ。序盤のゲームサイクルのひとつである寄贈が2日間不可になったことで、抱えきれなくなった虫や魚をそこら中に置きまくるという奇妙な光景が広がっていた(関連記事)。

ただし前回に比べると、プレイヤーが“仕様に慣れた”のか、落ち着いて改装工事を待つ人が多い印象だ。ちなみに今改装工事を待っているのは、前述したように3月20日5時以降にゲームをスタートしたプレイヤー。発売日当日0時に開始したプレイヤーは、すでに改装工事を終え新たなタヌキ商店の姿を刮目している。また発売日以降に始めたプレイヤーは、今後改装告知を受けることだろう。一方で、4月22日以前に改装にはいったことを報告しているプレイヤーは、「時間の壁」を超えたプレイヤーではないかと疑われており、一部コミュニティでは張り詰めた雰囲気に。一部では、時間操作をしていないプレイヤーの中でも、「時間操作された島に訪れたプレイヤー」は、時間軸が狂ってしまい、改装工事が早められてしまうという説も出ている。

真実は定かではないが、大型無料アップデート実施日に、一斉にタヌキ商店の改装工事が入るというのは、なかなか興味深い演出。『とびだせ どうぶつの森』の第一改装工事の条件が、ゲームを開始してから7日~10日程度の経過であったことを考えると、明らかに改装までの期間が長くなっている。時間を変更せずプレイし、改装に困っているという感想をSNSに投稿することも、共感することもひとつの楽しみ。リアルタイムゲームならではのライブ体験だと言えそうだ。