インディースタジオE-Line Mediaは4月23日、『Beyond Blue』を6月8日の週にPC(Steam)/PS4/Xbox One向けに発売すると発表した。6月8日は、海を祝い感謝する世界海洋デー。本作はすでにApple Arcade向けには4月17日にリリースされており、海にちなんだ日を目処に、PCとPS4とXbox Oneでも発売される。価格は19.99ドル。Steamストアによると、ゲーム内は日本語字幕に対応するようだ。
『Beyond Blue』は、「海」をテーマとしたアドベンチャーゲーム。舞台となるのは近未来。主人公は新たに作られた海洋研究チームのリーダーMiraiである。研究者として、また探検者として、テクノロジーを用いて海の世界を見たり、生物たちの行動や様態を観察し、もしくはその声に耳を傾け、ミッションを遂行していく。たとえば、高機能スキャナーを使うことで、生物の位置を感知し、その生物の種類を識別することが可能。スキャンした生き物は、海洋生物図鑑に載っていく。ときにズームスキャンすることで生物の部位を確認するといったことも求められるようだ。拠点に帰ることで装備をアップグレード。より深くへと海を潜っていこう。
海洋探索を介しては、Miraiと他の研究員との関係性がボイス付きで描かれるなど、ストーリー志向の強い作品でもある『Beyond Blue』。本作の開発においては、「ブループラネット2」などを製作するイギリスのBBC Studioとパートナーシップを締結している。パートナーシップ締結にちなんで、海を舞台とした人気ドキュメンタリー映像を生み出してきたプロダクションの協力を経て、開発を進めてきたという。具体的には、Ocean Insightsと呼ばれる16のミニドキュメンタリーが用意されており、海洋科学者へのインタビュー映像などが視聴できるそうだ。
E-Line Mediaは、アラスカを舞台としたアドベンチャーゲーム『Never Alone』の開発元でもある。同作は、アラスカの取材を介して生まれた物語志向の横スクロールアクションゲーム。ゲームにはアラスカの原住民コミュニティへのインタビュー映像も収録されており、BBC側がその映像を見て感銘を受け、E-Line Mediaにオファーをしたことからパートナーシップは始まったそうだ。
Apple Arcade版について、YouTuberのMrMacRight氏はカメラなどの操作面での難をあげながらも、海の美しさを感じることができ、同時に海について非常によく学べるゲームであると評している。PC/コンソール版でも、没入感の高い海探索体験が楽しめそうだ。
『Beyond Blue』は、6月8日の週にPC(Steam)/PS4/Xbox One向けにリリース予定。『Never Alone』は日本でもリリースされており、国内コンソール版発売についても期待が持てるかもしれない。