『レインボーシックス シージ』新たなパッチノートが公開。Ying強化にJager弱体化など、オペレーターを中心に大幅調整


Ubisoftは4月21日、『レインボーシックス シージ』に向けた最新のパッチノートを公開した。今回のパッチノートに記載される各種バランス調整は、テストサーバーにてフィードバックを経たものが中心となっている。なお最新パッチの配布については、PC向けには昨日より実施済み。コンソール機向けの配布日時に関しては、近いうちに発表するとのことだ。

今回のバランス調整では、オペレーター5名および武器2種が対象となった。まずはオペレーターについて。Yingが強化されることとなった。具体的には、カンデラの所持数が増加。1つ追加され、合計4つのカンデラが使用可能に。くわえて、T-95 LSWのダメージ値も43から46へと上昇した。また共通ガジェットについて、クレイモアが削除。代わりにスモークグレネードが追加される。

Yingについては、近年の競技シーンにおいてピック率・勝率ともに決して高くはなかった。開発元曰く、同オペレーターの能力は理想とする水準に届いていなかったようだ。そうした背景もあり、今回カンデラの所有数とLMGの威力を増やしたとのこと。これらの調整は戦闘における選択肢の増加、また1対1の場面での能力上昇に繋がるという。そしてスモークグレネードの追加に関しては、味方とのシナジーを強化する狙いがあるようだ。具体的には、防衛側のガジェット(展開型シールドやブラックミラー)から逃れる役割が与えられるという。これまで以上に味方との連携が重要なオペレーターとなりそうだ。

次にJagerについて。スピード3/アーマー1のステータスがこの度、スピード2/アーマー2に変更される。Jagerといえば、防衛側における遊撃手として活躍してきたオペレーターのひとり。そんな同オペレーターのスピードは、今回のパッチをもって抑えられることとなった。JagerはADSの有用性や武器の強さも相まって、競技シーンにおいてもピック率・勝率ともにトップクラス。長らく“強力なオペレーター”としての立ち位置を築いていたが、その足並みはもう少し他のオペレーターと揃えられるようだ。

弱体化に関しては今回、GoyoおよびMozzieにも入っている。Goyoについては、ボルカンシールドが1枚削除。3枚から2枚へと変更された。この変更は、後述するプロリーグにおける主流メタを踏まえたものとなっている。Mozzieに関しては、サブウェポン枠からSuper Shortyが削除されることに。この調整により、メイン武器の強さや固有ガジェットの利便性、そしてニトロセルの所有からくる同オペレーターの万能加減が抑えられるとのこと。

最後にBuckについて。スケルトンキーのマガジン装弾数が5から6に増加。また合計弾数も21から26へと増えることとなった。くわえて共通ガジェットからフラググレネードが削除。代わりにクレイモアが追加された。壁・床の破壊役として優秀なBuckであるが、フラググレネードまで所有させることは能力の過剰に繋がりかねないと判断されたようだ。そこでSledgeとの差別化を図るという意味合いも含め、上方向(天井)の破壊にも特化したオペレーターにするべくスケルトンキーの弾数を増やすに至ったという。

以上がオペレーターについてのバランス調整内容となる。そのほか2種の武器に関しても、調整が図られている。1つめはCaveiraが所有するM-12。同武器のカスタム枠にレーザーホログラフィックサイトが追加された。2つめはKaidおよびGoyoが所有するTCSG12。ダメージ値が84から57まで減少。大幅に威力が下げられることとなった。これまで胴体部分への射撃2発でのキルが可能だったTCSG12は、開発元から強力すぎるとの判断が下されたようだ。一方で威力の弱体化を補填する形で、最大弾薬数は51から61に増加している。

ほかにも今回のパッチ配布に付随しては、破壊済みのバリケードに関する問題含む各種不具合も修正されている。詳細はこちらのパッチノートを確認して頂きたい。なお開発元は4月9日、今回のパッチノート公開前にデザイナーズノートを投稿している。そこでは改めてバランス調整の方針についても触れられており、プロプレイヤーと一般プレイヤー間のギャップを踏まえたうえでの各種調整、またその報告をおこなっていく旨が記載されている。開発元曰く、必要とされるバランス調整はプロと一般のプレイヤーのあいだで必ずしも一致しないようだ。たとえば今回のGoyoの弱体化については、シールドメタが主流なプロシーン向けの調整に類されるとのこと。また今後は先述したような背景を含め、各種バランス調整の実施に際してはその経緯や意図をより細かく説明していくという。