新日本BGMフィルが、リモート演奏による手洗い動画「マリオ de 手洗い!」を公開。1RTにつき1円をコロナ対策基金に寄付

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ゲーム音楽を主体に演奏するオーケストラ「新日本BGMフィルハーモニー管弦楽団(以下、BGMフィル)」は4月18日、手洗い動画「マリオ de 手洗い!」をYouTubeにて公開した。動画は4種類、バリエーションを含めると計7本が投稿されている。

動画で演奏される曲目は『スーパーマリオブラザーズ』より「地上BGM」および「クリアBGM」。誰しも耳にしたことのあるフレーズが20秒〜30秒のコンパクトなサイズにまとまっており、ファミコンのピコピコサウンドがオーケストラ特有の厚みある音圧になっている。また、ところどころマリオの「ジャンプ音」や「1UP音」を思わせる効果音も金管楽器やピアノ等で再現されており、遊び心がふんだんに盛り込まれた仕上がりだ。演奏はオーケストラで構成されたもののほか、弦楽五重奏や金管四重奏バージョンも公開。「単一バリエーションではすぐに飽きてしまうのではないか」という考えから複数の動画を作ったと述べられており、毎日の手洗いにBGMを取り入れてほしいとの狙いがよく表れている。

世界的な新型コロナウイルス感染拡大の防止策としてアメリカの疾病対策予防センター(CDC)は手洗いの徹底を呼びかけており、その際に手を洗う時間は20秒以上が適切とされている。時間を測るタイマーとして、「ハッピー・バースデイ・トゥー・ユー」を2回歌いながら洗えば約20秒になることも併せて宣伝された。これを受けてBGMフィルの代表・市原雄亮氏は「20秒を数えられないお子様でも、音楽と一緒なら楽しんで手洗いが出来るのではないか」と考えたという。

そこで同氏は楽団のメンバーとリモートワークで合奏動画を制作し、20秒間の手洗い動画を公開した。選曲理由について、プレスリリースでは「世界一有名なゲーム音楽であることに間違いなく、(中略)例え言葉が通じなくとも、国境を超えて手洗いの時間を楽しい時間にしていただければ大変嬉しく思います。」とのコメントが寄せられている。「国境を超えて」との言葉どおり世界に向けられた一連の動画は、日本語だけでなく英語によるテロップ・呼びかけが入ったバージョンも作られている。

BGMフィルはゲーム音楽を主体に演奏するプロオーケストラ。カフェでの小規模アンサンブルから大規模オーケストラによるホール公演まで、毎月ゲーム音楽演奏を行ってきた。得意とするのはファミコン〜スーパーファミコン世代を中心としたレトロゲーム音楽で、2018年には『アクトレイザー』BGM全曲を演奏する「古代祭り」を公演し話題となった。

精力的に活動を続けてきたBGMフィルだが、今年3月27日、新型コロナウイルスに対する安全性が確保されるまで公演活動の無期限停止を発表。今月26日に予定されていたファン感謝デーをはじめ直近の公演予定をキャンセルするなど、今後の活動の見通しがまったく立たない状況となっていた。今回の動画は、市原氏の狙いどおり小さな子どものいる家庭にはもちろん、楽団の演奏再開を心待ちにしていたファンにとっても嬉しい発表となったことだろう。

またBGMフィルは、本動画を紹介するTwitterでの一連のツイートに対して1リツイート、Facebook での投稿1シェアにつき1円を、「新型コロナウイルス感染症:拡大防止活動基金」に寄付することを発表している。活動に協力したいと感じた視聴者はSNSでの拡散に参加してみるといいだろう。

BGMフィルの活動停止は無期限とされているが、「公演を開催しても問題ないと判断が出来る状況になり次第、すぐにでも活動を再開するつもり」との考えがブログにて明言されている。また「お客様を入れての公演活動は自粛いたしますが、その間、そうではない新たな活動が出来ればとも考えております」と述べられており、今回の動画はそうした企画の第一弾ともいえるだろう。1日も早く生オーケストラ演奏を楽しめる環境が戻ってくるよう、合奏に合わせて手を洗いながら新型コロナウイルスの終息を祈りたいものだ。

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