イギリスのインディースタジオRoll7は4月16日、新作『RunMe』のプロトタイプをitch.ioにて無料公開した。同スタジオは、スケボーゲーム『OlliOlli』シリーズや対戦アクションスポーツゲーム『Laser League』などで知られるが、本作はそれらとはまた趣の異なるパズルゲームとなっている。
Everyone is stuck at home, and we want to share something fun. We haven't released a game in AGES!
RunMe – an esoteric turn based puzzle demo/prototype by our creative director @flappyfingers. It's weird. It's free. We want your feedback. ?
?DOWNLOAD: https://t.co/9dlF5wdkJI pic.twitter.com/GjrC50DQnr
— Roll7 are Hiring! ? (@Roll_7) April 16, 2020
『RunMe』は、コンピュータがバグを起こしたようなビジュアルとサウンドが特徴のパズルゲームだ。コンピュータプログラムを視覚化したステージにはグリッドが引かれており、プレイヤーは自機を周囲8方向に1マスずつ動かすことができる。ステージ内には、ハッキング可能なネットワークノードが配置されているため、そのマスまでたどり着き、そしてどこかに出現するネットワークからの出口となるノードに向かえばステージクリアだ。
ステージには敵となるセキュリティドローンプログラムもおり、プレイヤーが1マス進むと敵も1マス進むターン制でゲームは進行する。両者が隣り合うマスにいる場合に、相手に向かって移動すると攻撃でき、敵もまた然り。敵は攻撃を受けるとスタン状態になり1ターン休み。その状態でさらに攻撃すると倒すことができる。また、壁に押し付けるような方向から攻撃すると一撃で撃破可能だ。倒された敵はセキュリティノードにて復活して、ふたたびプレイヤーを追ってくる。逆にプレイヤーが攻撃された場合は体力をひとつ失い、残り体力がゼロになるとゲームオーバーになる。
ステージを一定数クリアすると、アイテムを購入できるショップを利用可能。たとえば、1ターンに2回移動できたり、隣接するすべての敵を吹き飛ばしスタン状態にしたり、あるいは任意のマスにテレポートできたり、死んだ際に現在いるステージから再開できたりなどのアイテムが存在する。ステージ内で使用するアイテムは、画面左のメニューから任意のタイミングで消費可能。なお購入に必要なお金は、敵を倒した際に獲得できる。
ステージの構造はさまざまで、またネットワークノードや敵が複数登場するステージも存在する。敵は必ずしもプレイヤーに向かって移動するだけではないが、そうした行動を先読みしながら追跡を避け、時に反撃しながら攻略する頭を使ったゲームプレイが求められる作品である。
本作は、開発元Roll7のクリエイティブディレクターJohn Ribbins氏の個人プロジェクトとして始まり、これまでには興味を持ったパブリッシャーもいたようだが、結局製品化に向けて取り組む余裕がなく現在に至ったそうだ。ただ、このプロトタイプへの反響次第では新たな展開を迎える可能性もあるとして、プレイヤーにはフィードバックを寄せてほしいと呼びかけている。
『RunMe』は、itch.ioにてWindows PC向けに無料配布中だ。なお、メニュー画面は用意されていないため、ゲームを終了する場合は「Alt+F4」キーにておこなうことになる。