声優の藤原啓治氏が、2020年4月12日に死去していたことがわかった。同氏が代表取締役を務めるAIR AGENCY公式サイトにて公表されている。癌で闘病していたといい、享年55歳。公式サイトでは、「弊社代表取締役及び所属声優である藤原啓治が癌のためかねてより闘病中のところ令和2年4月12日満55歳で逝去いたしました」「ここに生前のご厚誼を深く感謝するとともに 謹んでお知らせ申し上げます。尚、通夜及び告別式につきましては親族のみにて執り行われました」と綴られている。
藤原啓治氏といえば、アニメに加えてビデオゲームにも数多く出演する実力派声優だ。有名どころとしては、『キングダム ハーツ』シリーズのアクセル/リア役、『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』以降のミュウツー。『戦国BASARA』シリーズの松永久秀役、『グランブルーファンタジー』のオイゲン(一時は山路和弘氏も)役。『ファイナルファンタジーXV』のアーデン役、『ファークライ4』のパガン・ミン役に、最近では『ファイナルファンタジーVII リメイク』でもレノ役として登場。大小問わずさまざまな役として多くの作品に出演。演じられる役幅は広く、その中でも悪役の演技に定評があった。2016年8月に病気療養のために当面の間休養することを発表。10か月後である2017年6月には、段階的な復帰を発表。さまざまな作品に再び出演していた。
藤原氏は冒頭に述べたように声優マネージメント事務所AIR AGENCYを2006年に立ち上げ、声優としてだけでなく経営者としても業界貢献に尽力していた。2019年10月に放映開始された「GRANBLUE FANTASY The Animation Season2」では、オイゲン役として復帰。さらに活動の幅を広げるかと思われたが、今年4月に帰らぬ人となった。