『マインクラフト』をさらに美しくする、Windows 10版のレイトレーシング対応は今週よりベータにてスタート


NVIDIAは4月14日、『マインクラフト』をレイトレーシングに対応させる『Minecraft with RTX』を日本時間4月17日2時よりベータ提供すると発表した。『マインクラフト』Windows 10向けにリリースされる。GeForce RTX GPUの使用が必須となるので注意。
【UPDATE 2020/4/15 16:20】
ベータ開始時間を修正

『Minecraft with RTX』においては、リアルタイムレイトレーシング技術に対応。グローバル イルミネーションがブロックに光を当て、放射ピクセルが世界を照らしだす。水面が環境を反射し、影が正確に伸び、物体が世界をリアルに表現する。そんなビジュアルが体験できるという。ライティング計算の対象は、以下のとおり:

・太陽、空、ならびにグロウストーンや溶岩などの発光する表面を含む、さまざまな光源からの直接光
・サイズや形状、光源からの距離によってさまざまに異なる、リアリスティックなハードシャドウおよびソフトシャドウ
・ピクセル当たりの放射光
・間接的な拡散イルミネーション(拡散グローバルイルミネーション)
・間接的な鏡面反射イルミネーション(リフレクション)
・リフレクション、リフラクションおよびスキャッタリングを伴った、透明な素(ステンドグラス、水、氷)
・大気散乱と密度(深みのある霧、細い光、リアリスティックな空)

ベータにおいては、物理ベースレンダリングテクスチャに対応するリソースパックを用いることで、新たな『マインクラフト』の世界と遭遇できる。Java Editionユーザーも似た体験をすることが可能。非公式ツールが用意されており、それらを用いることでワールドをBedrock Windows 10 Edition版に変更し、レイトレーシングをまじえた世界を味わうことができるという。すでに数多くのクリエイターが、最新技術を用いたショーケースを作り出している。ファンタジーなお城からサイバーパンクシティ、中世の建造物まで幅広い。いずれの作品もマーケットプレイスよりダウンロードすることが可能。

また『Minecraft with RTX』は、NVIDIA DLSS 2.0によってさらにパフォーマンスが向上する。DLSS(ディープラーニング スーパー サンプリング)は、ディープラーニングによって、より少ないピクセル数でレンダリングをおこない、AI を使用して鮮明で高解像度の画像を構築する技術。2.0では、Tensor コアを導入し、フレームレートを向上させながら、美しく鮮明なゲーム映像を作り出す。たとえば『Minecraft with RTX』では、同オプションをオンにすることで、オフの状態に比べて1920×1080の環境で平均fpsが1.7倍向上したそうだ。4K解像度では、オン状態の平均fpsがオフのものより、3倍以上向上している。一方で、グラフィック表現が明瞭になるなど、パフォーマンスだけでなくビジュアルにおいても恩恵が受けられるようだ。

『Minecraft with RTX』ベータは、4月17日2時より配信予定。前日の4月16日には同作の最適化を含むGeForce Experience’s Driversが配信される。『マインクラフト』のレイトレーシングを楽しみたい方は、こちらも適応しておこう。