『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL(以下、スマブラSP)』にて、豪華なファンアニメを作り出したユーザーがいるようだ。プロアニメーターであるAntoine Tran氏は2018年7月以前から『スマブラSP』のファンアニメを製作。これまで断片的なカットシーンをSNS上に投稿してきた。このたびまとまったシーンができたようで、4月9日にアニメーションを投稿。その出来栄えが注目を集めている。
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アイクの天空から始まるこのアニメでは、多数のファイターたちが登場。アイクのほかに、キングクルールや、ドンキーコング。リンクにウルフ。ピチューにゼルダ姫。ルキナにクロム、ロイ、マルス、ネス。12人のファイターの躍動が手描きアニメーションで描かれている。基本的にファイターたちが戦う、『スマブラ』シリーズのカットシーンでは、おなじみの方式がとられているが、そこにTran氏ならではのアニメを用いた演出が取り入られており、迫力抜群。本編では見られない厳しい顔つきのゼルダ姫に、ただやられるだけのネスなど、見どころも多い(埋め込みが見れない方はこちら)。
今回のアニメーションは、2つにわけられたパートの1パート目に、はじめてサウンドをつけたものだとか。サウンドは、『スマブラSP』のものが使われているのだろう。サウンドにはノイズも入っており、最終バージョンで手直しするとコメント。ただしそれは来年になるだろうとも言及している。
Antoine Tran氏はフランスのスタジオStudio La Cachetteにて働いているという。Studio La Cachetteは、Netflixで放映されている「ラブ、デス&ロボット」の5話「魂をむさぼる魔物」を製作するなど、さまざまなアニメに携わる実力派スタジオだ。そんなスタジオに所属するアニメーターが、1年半以上をかけて製作しているアニメーションと考えれば、その重みが垣間見えるかもしれない。『スマブラ』シリーズへの愛があるゆえになせるプロジェクトなのかもしれない。
まだ投稿されていない後半パートの投稿にも注目しておこう。また同氏のInstagramでは、製作途中の『スマブラSP』ファンアニメのカットシーンも確認可能だ。なお『スマブラSP』においては、『ARMS』からファイターが参戦することが発表済み。本編のDLC展開についても、6月に伝えられる予定である続報を楽しみにしておこう。