ドイツのパブリッシャーastragon Entertainmentならびにweltenbauer. SEは4月10日、PS Storeにて土木建設シム『Construction Simulator 3 – Console Edition』の配信を開始した。本作は、昨年App Store/Google Play向けにリリースされた『Construction Simulator 3』のコンソール版。モバイルにて人気を博した建設シムがこの度、PS4でも遊べるようになった。ダウンロード専売で、価格は1650円。なおXbox One向けには、先駆けて4月8日からMicrosoftストアにて配信されている。こちらの価格は1750円となっている。
『Construction Simulator 3 – Console Edition』は、『Construction Simulator 3』のコンソール版だ。シリーズ3作目で楽しめた建設要素の数々は、まるっとそのまま丁寧に移植。重機を用いたリアルな建築はもちろん、舞台となるヨーロッパの綺麗な街並みも、より大きな画面で楽しめるように。また乗り物についてはパッド操作に対応することで、より直感的な操縦が可能となった。モバイル版にあった魅力は受け継がれつつ、さまざま部分でコンソール向けに最適化がはかられた作品となっている。
本作におけるプレイヤーの目的はただひとつ。ひたすら施設を建築・修繕することだ。荒野がメインだった前作から舞台は一転、ヨーロッパの街でトラックやクレーン車などを運転・操縦。資材の運搬から組み立てまで、請負業者として建物の建築に挑むこととなる。全70種類以上のミッションが用意されており、その内容はさまざま。庭仕事と呼べるものから家屋の組み立て、さらには高層ビルの建設や架橋工事などバリエーションは豊富だ。次々と契約を遂行し、お金をたくさん稼いでいこう。
稼いだお金は材料の買い付けのほか、車両の購入・レンタルに必要となる。本作ではオープンワールドマップが採用されており、フィールドの各所には車両ディーラーや砂利採取場、建材店といった施設が点在。ミッションをスムーズに達成するには、こうした施設とお金をうまく活用していくことが求められるだろう。また売買されている材料は、木材パレットやコンクリートケーシング、プラスチックパイプなど多岐にわたる。ミッションの内容にあった材料選びが肝心だ。
ミッションは大きく「特別契約」と「契約概要」に分かれている。前者はメインミッションとして、後者はサブミッションとしてプレイ可能。メインミッションは、進めていくことでマップの一部が解放されていき、行動範囲を広げることができる。サブミッションについては一定期間ごとに入れ替わる形となっているため、お金稼ぎに活用していきたいところだ。また本作にはいくつかのスキルも用意されており、たとえば建築のプロセスを短縮する輸送スキルなどが存在する。多くの経験を積んで、請負業者としての地位を高めていこう。
前述したようにプレイヤーは契約を結び、ミッションをこなしていくわけであるが、本作において特筆すべきポイントは車両の操縦にある。というのも、重機の操作感がかなりリアル志向なのだ。たとえばフロントローダーを用いる際は、ショベルの角度と高さに気を配らなければならない。少しズレると、すぐさま土のうえに車体が乗り上げることだろう。また輸送車で砂利の荷下ろしをおこなう際は少しずつ前進し、敷き詰めるように撒かなければならない。何を運ぶにしろ、建築するにしろ、もどかしい操作がプレイヤーを待ち受けているのだ。
一方でそうした操作感は、建築シムとしてのリアルさを高めているとも言える。さらに本作で用意される乗り物は、すべて実在する車種だ。業界大手メーカーであるCaterpillar社やLiebherr社をはじめ、10社以上のメーカーからライセンス認証を受けた車両・建設機械が50台以上登場する。まさに『Construction Simulator 3 – Console Edition』は、重機マニアにとって垂涎ものの一作となるだろう。なおモバイル版と同じく、3作目からの新要素である主観視点での操縦もしっかり引き継がれている。
建築業の酸いも甘いも味わえる『Construction Simulator 3 – Console Edition』は、現在PS Store/Microsoftストア向けに配信中。なお2020年の後半には、Nintendo Switch向けのリリースも予定しているとのこと。また現在、日本国内のプロモーションを担当するSticky Rice Games の公式ツイッターアカウントでは、本作のプロダクトコード（PS4版）が抽選で当たるキャンペーンが実施されている。
