『Fallout 76』にNPCを追加する無料大型コンテンツ「Wastelanders」最新映像公開。固く閉ざされた「Vault 79」の扉がいま開かれる

 

Bethesda Softworksは4月10日、『Fallout 76』向け大型拡張コンテンツ「Wastelanders」の新たな映像を公開した。同コンテンツの配信については、昨年内に延期が決定。そして本来であれば4月7日の配信が予定されていた。しかし新型コロナウイルスの影響により、開発元はさらに1週間配信を遅らせることを発表。こうして2度の延期を経てついに4月14日、「Wastelanders」が配信される運びとなった。今回公開されたトレイラーでは、そんな同コンテンツに含まれる新たな武器や装備、敵などを確認できる。

「Wastelanders」は、『Fallout 76』に大幅な環境変化をもたらす大型無料拡張コンテンツだ。舞台となるのは、本編から1年後の世界。安息の地を求め、ついに住民たちがアパラチアにやってくる。ゲームプレイ面では、新規クエストや武器、新システムに至るまで、多岐にわたる要素が追加。そして従来の『Fallout』シリーズのように、多くのNPCたちとの会話・交流も可能となる。1年の時を経て、ウエストバージニアの地が生まれ変わるのだ。

今回公開された映像は、「Wastelanders」公式トレイラーの第2弾。今年2月にお披露目された第1弾のトレイラーに引き続き、新たな敵や装備、NPCたちの姿を見ることができる。オールディーな音楽をバックに紹介される要素の数々は、どれも『Fallout』らしさ全開。NPCとしては入植者や盗賊、果てはカルト教団なども登場するようで、個性豊かなキャラクターたちとの出会いが待っていそうだ。また人間用のジェットパックや、シリーズ過去作にも登場していた中国軍ステルスアーマーらしき装備アイテムなども確認できる。

そして、なかでも特に注目すべきポイントは、Vault 79への突入シーンだろう。同ロケーションは、昨年のアップデートとともに突如マップの北東部に出現。その扉は固く閉ざされており、内部に入ることは現在不可となっている。そんな謎に満ちたVaultの扉が「Wastelanders」のクエストにて、ついに開かれることになるのだろう。中では一体何が待ち受けているのか、気になるところだ。

なお「Wastelanders」については、これまでにも数々の情報が判明している。まずNPCに関しては、冒険の序盤にはダッチェスとモートと呼ばれる2人のキャラクターに出会うことになるようだ。彼らは入植者として、ザ・ウェイワードという名の酒場を営んでいる。どうやら厄介ごとに巻き込まれているようで、プレイヤーはその解決を手助けすることができるとのこと。おそらくこれは、序盤に受注可能なクエストのひとつなのだろう。こうした具合に「Wastelanders」では、多くのNPCを通じてさまざまな物語が展開されるようだ。

システム面に関しては、新たに評判システムが導入される。これは派閥(レイダーや入植者)ごとに設定されたランクとして機能するようで、全7段階から成るという。ランクは派閥から請け負ったクエストの達成具合や、会話での選択によって上下。ランクを上昇させ、良い評判を獲得すると、特殊な設計図などを入手できるようだ。

また従来の『Fallout』シリーズにも見られた仲間システムもNPCの追加とともに導入される。クエストや会話を通じて自らの力を証明し、仲間をつくるのだ。ただし今回は旅のお供としてではなく、C.A.M.P.の住人として迎え入れることが可能な形となるようだ。くわえてキャラクターによっては特殊なクエストラインも用意されており、最終的にはロマンスに発展することもあるという。C.A.M.P.での生活がより充実したものとなりそうだ。

最後に「Wastelanders」の配信日には、2つの新イベントも開催されるという。ひとつはバラモンを防衛する「RIDING SHOTGUN」。ビッグベンド・トンネルを通り抜けようとしたキャラバンによると、レイダーの集団であるブラッドイーグルが道を塞いでいるようだ。プレイヤーは2匹のバラモンを防衛しつつ、トンネルの出口を目指すことになる。

もう一方のイベントは、危険な採掘に挑む「RADIATION RUMBLE」。貴重な鉱石を求め、エメット山処理場に訪れたスカベンジャーたち。しかし処理場の内部は、大量の放射線とクリーチャーの脅威に包まれていた。プレイヤーはスカベンジャーを守りつつ、鉱石を集めなければならない。このように同時に2つのタスクが提示されるため、「RADIATION RUMBLE」はレベル50以上のプレイヤーに向けた、高い難易度を誇るイベントとなるようだ。

前述したように「Wastelanders」には、さまざまな新要素が含まれている。まさに大型拡張コンテンツと呼ぶに相応しい内容になっていると言えるだろう。先に挙げた要素のほかにも、豊富な分岐が用意されたNPCとの会話システムや、ワトガの地下街など新たなロケーションも実装される。地下街については、散髪やアイテムの購入などがおこなえる場所として機能するようだ。本編の発売から1年以上の時が経った今、大幅な変化を遂げたアパラチアでの旅に期待がかかる。

『Fallout 76』大型拡張コンテンツ「Wastelanders」は、PC(Bethesda.net)/PS4/Xbox Oneの全プラットフォーム向けに4月14日配信予定。なお同日には、かねてより告知されていたSteam版『Fallout 76』(「Wastelander」導入済み)もリリースされる。Steam版については、すでにBethesda.netにて同作のPC版を所有している場合、無料で入手可能。その際にはデータの引き継ぎ(Atomおよび「Fallout 1st」の特典を除く)もできるようだ。