個人開発者Matt Dabrowski氏は4月5日、『Streets of Rogue』のアップデートVersion 88を配信した。今回のアップデートによって、多岐にわたるバグの修正がなされている。あわせてDabrowski氏は、続編の開発に着手していることを発表した。
『Streets of Rogue』は、裏路地を攻略する見下ろし型のアクションゲームだ。舞台となるのは、荒れ果てた地下社会。プレイヤーは、アンロッククラスを含む20以上の特徴の異なる職業から1つを選び、ストリートに身を投じる。ステージ区切りでクリアしていく形式だ。ステージごとにミッションが用意されており、たとえば指定人物の殺害や解放、特定のアイテム入手など。ミッションをクリアしたのち、ゴール地点に行くとステージクリア。次なるステージへと進んでいくわけだ。マップは自動生成で、パーマデスが採用されており、ミッション生成はランダム。遊ぶたびに異なる体験が待ち受ける。
自由度の高さが特徴の本作。ハッカーとして電子機器をバグらせ施設攻略をすることや、ゴリラとして正面突破することなど、幅広い攻略が可能。開発から6年、プレイアブルになってからは2年の歳月が費やされ、制作が進められてきた。アルファ版から存在した自由度の高さやアナーキーさは保たれながら、ゲームバランスの調整やバグとりがなされ、完成度が高められてきた。一方で、大規模なコンテンツ追加や方向性を変えることが非常に難しくなってきたという。そうした経緯を踏まえ、思い切って続編を開発することに至ったようだ。
続編開発にいたっては、既存の『Streets of Rogue』のコードを洗練させていくという。ゲームのバグとりに苦労した背景を踏まえ、安定して動作しながらも、たとえばオープンワールドにするなど、ゲームをより大きくしていくそうだ。コードのベースが前作ということなので、見下ろし型であったり、2Dベースだという点が大きく変わることはないだろう。開発は、まだアイデアのみがある手探り状態。時間制限は設けず、ゆっくりとアイデアをゲームに落とし込んでいきたいとしている。
『Streets of Rogue』のアップデートはまだ続くようだが、開発は続編へとシフトされていくそうだ。正式リリースから9か月近くが経過しており、満を持してといったところだろう。ユーザーからも極めて歓迎されており、期待を背負って開発が本格化されていく。