『勇者ヤマダくん』無料体験版がNintendo Switch/Steamにて本日配信開始。無料大型アップデートが実施され、「完全版」となる大ボリュームへ
オニオンゲームスは4月2日、Nintendo Switch/Steamにて配信中のRPG『勇者ヤマダくん』において、無料体験版の配信を開始した。また、本日実施した大型無料アップデートにて「勇者ヤマダくん2~幻の花嫁~」を追加。晴れて完全版となるアップデートを記念し、本作が30%オフの1380円で購入できるセールも実施している。セール期間は4月22日まで。
『勇者ヤマダくん』は、『moon』や『チュウリップ』を手がけた木村祥朗氏など、元ラブデリックの開発メンバーが 開発するRPG。オニオンゲームスがモバイル向けに展開していた同名の作品をコンシューマー向けに調整し、2019年6月にリリースした作品だ。
本作の主人公は、大手ゲーム会社の帝国ゲームスに勤務する36歳のサラリーマンであるヤマダくん。出社拒否ぎみである彼は、夜な夜なパンツ一丁で家にこもり、自身の妄想をふんだんに取り込んだRPGを作り上げ、“勇者ヤマダ”となって世界を救っていた。そんなある日、彼はご近所に引っ越してきたプリティガールな18歳、マリアちゃんに一目惚れ。彼は、一目惚れした彼女を「とらわれの身のマリア姫」として自作ゲーム内に実装してしまう。そんな彼のピュアな恋の行方や、自作ゲームの開発を阻む理不尽な大人たちをゲーム内で倒すことで現実世界の出来事がリンクしていく、なんともラブデリック色の強い物語が描かれる。
ゲーム内では、ヤマダくんが開発した妄想RPG内のダンジョンを冒険(デバッグ)していくことになる。ダンジョン内の基本ルールは、制限時間内に5×5のマス目に存在するゴール地点まで一筆書きするのみ。プレイヤーの筆書きに沿って勇者ヤマダがダンジョン内を移動、移動先にモンスターがいれば自動で攻撃する。ダンジョン内には回復アイテムや魔法アイテムが落ちており、拾えば任意のタイミングで使用することができる。取得したアイテムを駆使しながらモンスターを撃破していき、ゴール地点にたどり着けばステージクリアとなる。モンスターが大量に巣食うモンスターハウスや暗闇のフロアを進み、見事ダンジョン内のボスを撃破すればデバッグ完了。デバッグが無事に完了すると開発経験値が入手でき、開発レベルが上がることで物語が進行、新しいダンジョンが実装されていく。
と、ここまではシンプルにも聞こえるが、実は結構奥深い。ダンジョン内にはトラバサミなどのトラップが仕掛けられているほか、モンスターごとのさまざまな特徴を把握しておくことが攻略の鍵となる。また、ゴールにたどり着くまでに通らなかったマスの数だけダメージを受けてしまうため、できるだけ全てのマスを辿っていく必要がある。ダンジョン内のモンスターを倒すことで経験値を入手してレベルアップしていくのだが、途中で倒れてしまうとゲームオーバー。ダンジョンに再度挑む際は、レベルがリセットされた状態でスタートすることとなる。このように、独特のパズル要素が詰め込まれた硬派なローグライク要素もあるRPGになっている。
本日実装された無料大型アップデートにて、倍以上のボリュームとなる「勇者ヤマダくん2~幻の花嫁~」を追加し、装いも新たに 「完全版」となった。ダンジョン数は90種類超となり、3000超ものフロア数が用意されている。また聖騎士や闇騎士、はたまた女王様セットなど、560種類以上のユニークな武器防具を収録。さまざまな特徴をもつモンスターも260種類を超え、帝国ゲームスの会長やその一族、外資系の会社からも参戦する80種類超の理不尽な大人たちがボスとなって登場するようだ。そのほか、ゲーム音楽の巨匠であるノビヨこと植松伸夫氏や東方プロジェクトのZUN氏、moonのサウンド担当であるセロニアス・モンキースなどとのコラボダンジョンも収録されているようだ。
ちなみに、珍妙なハナウタ交じりのゲーム内BGMが収録されたサウンドトラック第2弾「勇者ヤマダくん チン曲アルバムX面Y面Z面」も本日よりBooth内で販売中。特別描きおろしのドット絵を 掲載したブックレットが付属されるほか、制作コメント付きの限定シールが初版特典になっている。興味のある方はチェックしてみてほしい。
本日、大ボリュームの無料大型アップデートを実施した『勇者ヤマダくん』の体験版は、Nintendo Switch/Steamにて配信中だ。