第一次世界大戦FPS『Beyond The Wire』発表。塹壕が構築された西部戦線にて50対50のオンライン対戦


カナダのインディースタジオRedstone Interactiveは3月26日、オンラインマルチプレイFPS『Beyond The Wire』を発表した。対応プラットフォームはPCで、2020年内に早期アクセス販売を開始する。

『Beyond The Wire』は、第一次世界大戦の西部戦線をモチーフにしたFPS。オンライン専用ゲームであり、最大50人対50人での対戦をサポートする。フランスからベルギーにまたがる当時の西部戦線では、塹壕での戦いが中心に繰り広げられ、本作においても塹壕が構築された広大なマップを用意。地上は泥にまみれ、砲撃による土煙が舞い、そして塹壕の中は狭く見通しも効かない。そうした厳しい環境を、Unreal Engine 4にてリアルに表現して没入感を高めている。

武器もまた第一次世界大戦当時のものを再現して収録。ピストルやライフル、ショットガン、機関銃などがあり、また銃剣を含む近接格闘用の武器も登場する。本作では近接格闘システムにも力を入れているそうで、武器の種類やプレイヤーのスタミナが攻撃の効果に影響を与える。これにより戦い方の選択に幅をもたせているそうだ。武器のデザインに関しては、実際のものを可能な限り正確に再現。ただし、本作はシミュレーションゲームではなく、また幅広いプレイヤーに触れてもらうために、楽しいゲーム体験になるよう独自の細かな調整はおこなっているとのこと。

早期アクセス開始時点では、アメリカ・フランスおよびドイツ軍として参戦可能。複数のゲームモードが用意され、第一次世界大戦での「パッシェンデールの戦い」や「ソンムの戦い」「アルゴンヌの森の戦い」の舞台となった戦地に赴く。各マップは、最大4平方kmの広さがあるという。ゲームプレイは分隊ベースとなっており、仲間と協力し合うことに重きを置いたデザインを採用。そのため、ボイスチャットの品質にもこだわっているとのことだ。また、防衛設備の構築や修理をおこなうシステムも用意される。

開発元Redstone Interactiveにとって本作はデビュー作となる。同スタジオは、本作の販売元でもあるOffworld Industriesが手がけたFPS『Squad』や、『Day of Infamy』用のMod「Screaming Steel」などの開発者らによって設立されたそうで、『Beyond The Wire』については成熟した戦術ゲームプレイによって、記憶に残るゲーム体験に仕上げたいとしている。

Beyond The Wire』は、2020年内にSteamにて早期アクセス販売予定。正式リリースは2021年か2022年になるだろうとしており、それに向けてコミュニティと協力しながら開発を進めていくとしている。また、現在クローズドアルファテストの参加者を公式サイトにて募集中。興味のある方は応募してみてはいかがだろうか。