『あつまれ どうぶつの森』で「フリーマーケット」をするのはいかが?善意で成り立つ露店ひらきがSNSで活発

Image Credit : Thommi / 任天堂

『あつまれ どうぶつの森』にて、「フリーマーケット」をひらく動きが出てきている。本作では、たぬきち商店や通販にて家具を入手することが可能。ただし、本作ではマルチプレイが導入されているものの、露店のようなシステムは存在していない。しかし、なければ作ってしまえばいいのだ。SNSにて、ユーザーたちのオリジナルフリーマーケットがひらかれ始めている。

大きなきっかけとなったのは、Eurogamerに寄稿する編集者Emma Kent氏が、物々交換をするためのお店を公開したこと。丸太で仕切りお店の区画を設定、家具や壁紙を“素置き”している。システムとしては、Kent氏の島を訪れたユーザーが、お店にきて「いい」と思った物と自分の持ち物と交換するのだというもの。ただ物を拾って置いているだけなのだが、区切られたお店エリアに置かれていることで「拾ってもいい物」だと認識され、専用のエリアが用意されたことにより、それっぽくなっているわけだ。

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同氏のフレンドは大層このシステムを気に入ったようで、10人以上が島を訪れたという。そしてもうひとつ重要なポイントがあった。それは、ルールが破られなかったということ。というのも、プレイヤーならわかると思うが、この物々交換のお店は信頼関係が大前提なのだ。物を拾えば、対価となるものを落とさなければ、システムが成立しない。ただ物を落とせばいいわけではなく、ガラクタを落とすことも、ある種のルール破りとなる。ゲーム内に対価を交換するシステムそのものは存在しないので、善意と信頼関係により成り立っている。10人以上の来訪者は、この暗黙のルールを破らなかった。そこにKent氏は喜び、さらにお店を拡大することに決めたそうだ。

まず扱う賞品の数を12個から15個に。また一般的に需要の高いフルーツを、別のセクションにて扱い始めた。「交換ショップ」「フルーツ交換」の立て札を設置することで、誤解やルール破りを防止。取引は活性化し始める。中には対価としてベルを落とすユーザーも存在し、さらにお礼に多額のベルをおくるものも現れたようだ。どんどんお店として立派になっていったのである。

『あつまれ どうぶつの森』では、最大8人までのマルチプレイが可能。またホスト側は島のゲートさえあければ、フレンドは自由に島を行き来できる。パスワードを公開して人を呼び込むことも可能だ。ベストフレンドなる要素も存在し、斧やスコップで島の地形をむやみに変えられる心配もない。一方で前述したように、物を物々交換するかどうかは、ユーザー同士の信頼関係に委ねられる。実際にKent氏の島には物を拾い“ゴミを置く”ユーザーものちに現れたそうだ。このユーザーに悪意があったのか単に無知だったのかは定かではないが、時にがっかりすることもあるだろう。ベルのような普遍的に価値があるものが落ちているとなれば、それを横からさらうユーザーが現れてもおかしくはない。

とはいえ、フリーマーケットがひらかれている様子は、なんともラブリー。島に入ったユーザーたちが驚きながら、システムを理解し、おそるおそる物々交換をするさまは、かわいさとあたたかさに溢れている。非常にアナログな形式であるが、ユーザーのアイデアである古典的なフリーマーケットは、つながりの醍醐味をある種体現している。Kent氏のアイデアには賛同者が続出しており、同じようなフリーマーケットをひらくTwitterユーザーが続出している。

同じお店でも、自由にレイアウトやデザインを決めることで、自分だけのお店になる。砂浜にひらくのか、森のなかにひらくのか。どのような看板を立てるのか。そうしたデザインを思い巡らせることも、ある種『あつまれ どうぶつの森』の楽しみと言えるだろう。

『あつまれ どうぶつの森』のオンラインマルチプレイは、フレンドが島を行き来できるだけでなく、パスワードを介してのユーザーの招待も可能。しかしながら、荒らしと遭遇すればお店の賞品が根こそぎ奪われてしまう。ゲーム内の通報オプションが充実しているとはいえ、ローカルルールの違反はゲームルール違反ではなくモラルの問題である。一方で、そうしたルールが守られアイテムの交換が成立すれば、喜びもひとしお。なかなかドキドキのチャレンジであるが、自分のフレンドを信用し、フリーマーケットを開いてみてもいいだろう。そうした幅広い遊びを許容するのが、『あつまれ どうぶつの森』なのだから。

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