『DEEEER Simulator』に“ごく普通のパン”が参上。パンアクションシム『I am Bread』と“ごく普通の鹿”のコラボアップデートを本日実施


弊社アクティブゲーミングメディアのインディーゲームパブリッシャーPLAYISMは3月25日、Steamにて早期アクセス中の『ごく普通の鹿のゲーム DEEEER Simulator』について、Ver.1.3.3のアップデートを実施した。本アップデートでは、『I am Bread』とのコラボレーションにより、ごく普通の鹿のゲームに“ごく普通のパン”が登場するという。

『DEEEER Simulator』は、ごく普通の鹿が主人公のスローライフ街破壊ゲーム。鹿の目的となるのは街に鹿災害をもたらすこと。目的を果たすため、ごく普通に二足歩行で駆け巡り、首を伸縮させて縦横無尽に空を飛び回る。そしてマシンガンや手榴弾といったアイテムで武装し、住宅や高層ビルを豪快に破壊していく。鹿による街の被害が拡大すると、鹿災害レベルが上がり、毛並み豊かなヒツジや長い垂れ耳を持つウサギといった動物警官が登場。見た目こそ可愛らしいのだが、街の平和を守るべく、怒涛の体当たりやライフル銃による遠距離攻撃を繰り出し、全力で鹿に応戦してくる。それらの攻撃に対し、鹿が持ちうるポテンシャルを最大限に解放して回避・撃破しつつ、さらなる鹿災害の拡大を目指すのだ。

鹿災害の拡大を目指す中、平穏な街でスローライフを楽しむこともできる。鹿の振舞いに恐怖を覚える人々の頭に鹿角を被せると、それまでの恐怖心が一瞬で消え去り、鹿人間として行動を共にしてくれる。挨拶を交わし合い、時にはダンスを踊って仲良く暮らすことができるのだ。また、街に滞在しているウマに乗って悠々と闊歩したり、巨大なウシと白黒の牛を石に見立てたリバーシならぬ「リバウシ」に興じることも可能だ。

『I am Bread』

一方の『I am Bread』は、イギリスのインディースタジオBossa Studiosが手がけた、ごく普通のパンが主人公の物理アクションゲーム。キッチンやガレージなどの日常的な光景が描かれた世界で、4隅の角を曲げながら困難な道のりを乗り越え、トーストやストーブ、はたまたアイロンといった、自身をこんがり焼いてくれる目的地を目指す。その斬新なコンセプトや、物理演算を導入した独特でシビアな操作感によって生まれる波乱万丈なパンの生き様に、世界中で注目が集まった。現在ではPS4/Xbox One/PCなど複数のプラットフォームで展開され、約200万本の売上を誇っている。

このように、それぞれがユニークなコンセプトを持った両作品が、『DEEEER Simulator』の本アップデートVer.1.3.3にてコラボレーションを果たした。アップデート後、ステージ内にトースターが出現。トースターによって、ごく普通の鹿がごく普通のパンへと変身し、パンでのスローライフな街破壊が楽しめるという。公開されたトレイラー内では、何者かの手により鹿がトースターに投入された後、トースターからパンがポップアップ。ごく普通のパンが生き物のように2隅の角で器用に街を駆け回り、鹿と同様にハンドガンや刀で動物警官たちをなぎ倒していく様子が映し出されている。トースターの出現場所やパンのより詳細なアクションについては、自身の手で確かめてほしい。

『DEEEER Simulator』は、個人開発者の阿部敬介氏によるNASPAPA GAMESが開発を手がけており、先日3月9日のアップデートにて鹿災害レベルAを導入し、さまざまな動物と合体して巨大化した姿で鹿の前に立ちふさがる“ごく普通のイヌのおまわりさん”が実装されたばかり。本アップデートも同月に実装されたことから、順調に開発が進行している様子。今後は、アンモナイトなどの絶滅動物の参戦や、鹿が街を飛び出して宇宙に進出可能となるアップデートが予定されている。普通の鹿のさらなる飛躍にも注目していきたい。

『ごく普通の鹿のゲーム DEEEER Simulator』は、現在Steamにて1300円で早期アクセス販売中だ。