『マインクラフト』ポーランド政府がサーバーを立て、青少年向けコンテスト開催。すごい建物を立てた参加者にはガジェット贈呈

ポーランド政府が、直々に『マインクラフト』サーバーを運営すると発表した。サーバー内では、参加者にそれぞれ60x60の広さの区画が与えられ、クリエイティブモードにて自身の創造性を競う。

ポーランド政府が、未成年向けのインターネットプログラム「GRANTANTNA」を立ち上げ。その中で、政府が直々に『マインクラフト』サーバーを運営すると発表した。サーバー内では、小学生から高校生までが集い、ワールドにて建物をたてるのだ。収容可能人数は最大1000人。そしてこのサーバー内では、コンテストが実施される。

サーバー内では、参加者にそれぞれ60×60の広さの区画が与えられ、クリエイティブモードにて自身の創造性を競う。自由に好きな素材を使って、創作にはげむことができるのだ。自分だけで取り組むのも、友人と参加するのもアリだ。実際の建物をつくるのもいいし、非実在の建築物を生み出してもいい。可能性は無限大だろう。

できた作品については、委員会によって審査される。賞品が用意されており、高く評価され入選したユーザーには、Razerのヘッドホン、Razerの有線マウス、A4Techのメカニカルキーボードなどが贈呈される。参加要件としては、20歳以下のポーランド人であるほか、迷惑行為をせず常識を守るといった基本的な事項が記されている。バージョンは1.15.2準拠。プラグインは禁止だ。なお高さと底については、194ブロック上と62ブロック下という制限もある。

国の政府が『マインクラフト』のサーバーを建てるということ自体が珍しいが、その中でコンテストをおこなうという取り組みも興味深い。「GRANTANTNA」は、新型コロナウイルス流行によって、在宅待機を強いられる子供たちに用意されたプログラム。今回の『マインクラフト』コンテストはそうしたプログラムのうちのひとつである。歴史なぞなぞやオンラインRPG体験、ゲームづくりなど多岐にわたる公式プログラムが用意されており、楽しく学ぶことが可能だ。

ポーランドといえば、教育分野に力を入れておりOECDの生徒の学習到達度調査2018年調査でも、読解力・数学リテラシー・科学リテラシーいずれも高水準。トップクラスをキープし続けている。柔軟な姿勢を取り入れるポーランド政府の教育が、子供たちの可能性の幅を広げていくことだろう。

OECD 生徒の学習到達度調査2018年調査 – 国立教育政策研究所より
Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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