星の王子さまRPG『Deiland』がSteamにて3月24日まで無料配布。まあるい地平に包みこまれるミニマル農業ライフ

スペインのインディーデベロッパーChibigは3月20日、Steamにて2018年にリリースしたRPG『Deiland』の無料配布を開始した。配布期間は日本時間2020年3月24日15時まで。フリーでダウンロードしたゲームは期間終了後もライブラリから遊ぶことが可能だ。ただし配布されるゲームの数には上限があるほか、無料配布にてゲームを入手した際にはトレーディングカードがドロップされない。また日本語には未対応。

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本作はサン=テグジュペリの童話「星の王子さま」に強く影響を受けたRPGで、舞台となるのは生まれたばかりの宇宙に浮かぶ小さな惑星Deiland。記憶を失くして目覚めた少年Arcoは、木を植え畑を耕しながらひとり星ぐらしを始めることになる。

農業に励み、釣りや栽培で空腹を満たし、クラフトして道具や住み家を作り出す。サンドボックス系ゲームの王道をいくシステムだが特筆すべきはその「狭さ」だ。Arcoが立つ惑星Deilandは、少年ひとりが生活するのにやっとのスペースしか存在しない。プレイヤーは限られた地平のなかで食糧を育て寝床を確保する必要がある。

資源が限られた星においては、時おり宙からやってくる来訪者との交易が欠かせない。彼らとは素材やレアなアイテムをやりとりできるほか、100を超えるクエストを通じて惑星やArco自身にまつわる物語を聞くこともできる。サバイバル面でもナラティブ面でも重要な来訪者たちだが、きちんと彼らの宇宙船を停められるスペースを確保しておかないと迎え入れることができない点に注意が必要だ。

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何をするにも狭くて小さなDeilandだが、逆にいえば惑星にあるものはすべて手のおよぶ範疇にある。星と深く結びついた力をもつArcoは環境を操ることが可能だ。もし雨が降ったときには、雲を畑の上まで滑らせて穀物の成長を促すことができる。また外宇宙から隕石が飛来した際には、惑星そのものを回転させて建造物の損壊を避けるといった荒技も可能だ。ミニマルなスペースだからこそ、手に届く範囲ですべてを管理できる楽しさがあるだろう。

今回の無料配布について、本作のSteamページでは「Covid-19との戦いを支えるため」と説明。自宅で巣ごもりを余儀なくさせられている人のため、ひとりでも家族とでも楽しめるゲームをお届けしたい、との旨が述べられている。続く説明には「物理的にも精神的にも孤立したままでいるのは困難なことです」とのメッセージを添え、「Deilandを遊ぶことが少しでもこの期間を楽にしてくれることを祈っています」とコメント。本作は小さな子どもやファミリーが遊べるカジュアルな作品であり、同時に「星の王子さま」に通ずる少年の孤独感を題材とした物語でもある。温かな作風で知られる開発陣らしい心配りと対応といえるだろう。『Deiland』の無料配布期間は、日本時間3月24日15時までだ。

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