『ウォッチドッグス』『The Stanley Parable』PC版の無料配布開始。Epic Gamesストアにて期間限定

『ウォッチドッグス』『The Stanley Parable』Epic GamesストアにてPC版無料配布開始。3月27日まで。次週の無料配布対象タイトルは、『Figment』と『Tormentor x Punisher』だ。

Epic Gamesは3月20日、Epic Gamesストアにて『ウォッチドッグス』『The Stanley Parable』の無料配布を開始した。配布期間は3月27日深夜まで。期間中にストアページから入手すればライブラリに追加され、以降はいつでもプレイできる。あわせて次週の無料配布タイトルもアナウンス。3月27日からは『Figment』『Tormentor x Punisher』が配信される。

*2014年6月公開の『ウォッチドッグス』ローンチトレイラー

『ウォッチドッグス』は、2014年に発売されたオープンワールド・アクションゲーム。舞台となるのは、大手IT企業ブルーム社が開発したオペレーティングシステム「ctOS」によって、インフラ全般が一括管理された現代シカゴ。主人公エイデン・ピアースは、姪っ子の死を招いた黒幕に復讐するため、ハッキング能力を生かした情報戦に挑む。通行人の携帯端末や都内インフラをハックしたり、個人情報を抜き出したり。監視カメラや信号機の操作、変圧器・配管の破壊など、ハッキングの力を活かして攻略していく。発売当初はグラフィックのダウングレードが話題となり批判に晒されていたが、初週セールスだけで世界累計400万本を記録し、Ubisoftとして当時もっとも成功をおさめた新規タイトルのひとつとなった。

『The Stanley Parable』は、メタ視点のナレーションによって、ビデオゲームならではのナラティブを成立させた一人称視点のアドベンチャーゲーム。主人公スタンリーとナレーターとのメタ視点な関係性を軸に、謎に包まれたオフィスを探索していく。「このゲームはあなたに戦いを挑んではいない。一緒に踊ろうと誘っているのだ」という説明文が示すように、ゲームという媒体について思いを巡らせることになるであろう作品である。スタンリーの行動にナレーターが反応し、展開が変化していく奇妙な構造やシュールなユーモア。ナレーター役のKevan Brighting氏のパフォーマンスがあわさり、高い評価を得た怪作だ。日本語の公式サポートはないが、有志翻訳Modはあり。なお現在開発元は、同作に新たなエンディングや選択肢を追加する『The Stanley Parable: Ultra Deluxe』を開発中である。

『Figment』

Epic Gamesストアの無料配布対象タイトルはこちらから確認可能。次週3月27日からの無料配布タイトルは、前述のとおり『Figment』と『Tormentor x Punisher』。

『Figment』は、2017年に発売されたミュージカル・アクションアドベンチャーゲーム。人間の心の奥を舞台に、ネコのような風貌のダスティーと、その友人の鳥のパイパーが冒険に出る。シュールレアリズムを思わせる手描きアートによるカラフルな世界のほか、物語を進める中でボスキャラクターなどが突然歌い出したり、アクションに合わせて音楽が変化したりといった「ミュージカル」の名に恥じない演出が特徴の作品だ。現在は続編となる『Figment: Creed Valley』が開発中。

『Tormentor x Punisher』は、2017年に発売されたメタル全開のトップダウン視点ツインスティックシューター。デーモンに支配されたファック・ユー星を舞台に、戦闘狂の女戦士が何かと暴言を吐きながら、己の命が尽きるまで戦い続ける。敵も味方も一撃死の短命さ。ショットガンを撃つとなぜかマシンガンがリロードされる仕組みを活かしたノンストップアクションとともに、デーモンの断末魔に恍惚とするハイテンションな主人公が歓喜の声をあげる。「鼓膜も弾けるサウンドトラック」と謳われた重低音のメタルサウンドが印象的であり、爆音と銃声と罵詈雑言が耳の中で混じり合う。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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