『マインクラフト』のハクスラRPG『Minecraft Dungeons』が発売時期の再検討を余儀なくされる。在宅勤務による支障
『マインクラフト』の世界観を持つ新作アクション・アドベンチャーゲーム『Minecraft Dungeons』を開発中のMojangは3月18日、公式Twitterアカウントを通じて本作の発売時期について言及した。
それによると、同スタジオではコミュニティ(おそらくスタッフのこと)を守るためにリモートワーク(在宅勤務)を導入しており、不運にもそれにより仕事の流れに支障が出ているという。本作は今年4月に発売予定で、Mojangもそれに向けて取り組んではいるものの、可能な限りベストな状態で本作をファンに届けることが第一であるため、スケジュールの再検討も同時におこなっているところだとしている。
As we’re working from home to do our part in protecting our community, our workflows will unfortunately be impacted. We’re working hard to deliver Minecraft Dungeons in April, but we’re also re-evaluating our timeline to make sure we bring you the best game possible. Stay tuned! pic.twitter.com/77964UwFpB
— Minecraft Dungeons (@dungeonsgame) March 17, 2020
新型コロナウイルスの世界中での感染拡大を受け、さまざまな企業がリモートワークを導入。マイクロソフトもそのひとつで、同社の傘下スタジオであるMojangも同様に、スタッフは出社せず自宅から開発作業を続ける対応を取っているのだろう。
ゲーム業界では、この3月に入ってからリモートワークに切り替えたことを表明するメーカーが相次いでいる。たとえば、ライブサービスとして『ヒットマン2』を開発・運営中のIO Interactiveは、スタッフが利用するツールやインフラを必要な場所に整備する難しさや、どうしても出社しなければならないスタッフの安全を守る取り組みなどを説明した上で、プレイヤーへの影響はないと説明。また、CD PROJEKT REDでは全従業員がリモートワークを実施しながら、『サイバーパンク2077』を予定どおり9月に発売するよう尽力しているとのこと。
新型コロナウイルスのゲーム業界への影響というと、当初はNintendo Switch本体や海外版PCエンジン miniなどハードウェアの中国での生産に遅れが出たり、Nintendo Switch版『アウター・ワールド』などのように、中国国内のデベロッパーの開発作業に支障が出るといったものが中心だったが、リモートワークの導入が増えていく様子からは、世界中に影響が広がっていることが実感できる。E3やGDCなどのイベント、またeスポーツ大会の中止・延期も相次いでいる。
『Minecraft Dungeons』は、PC/Nintendo Switch/PS4/Xbox One向けに開発中。クラシックなダンジョン探索ゲームから着想を得て開発されており、プレイヤーはソロあるいは最大4人でのローカル/オンライン協力プレイにてダンジョンに潜り、モブと戦いながら武器やアイテムを獲得し、悪しきArch-Illagerを倒すまでの物語を進めていく。
本作の開発はどの程度まで進んでいるのか分からないが、4月発売予定であることを考えれば現在はもっとも忙しい時期だろう。開発中Mojangの今回の声明からは、予定どおりに発売する可能性も残しながら、延期もやむを得ないという苦しい状況が垣間見える。同スタジオは「Stay tuned」とコメントしているため、続報に注目したい。