『Call of Duty: Warzone』にて、「元従業員を訴える」描写のイースターエッグが発見される。情報流出に悩まされる状況を表現か

『Call of Duty: Warzone』の発表前には、本稿のヘッダー画像にあるキーアートやロゴなどが流出していたが、『Call of Duty: Warzone』のゲーム内にはこれに関連すると思しきイースターエッグが存在するようだ。

『Call of Duty: Modern Warfare(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア)』のいちゲームモードであり、またスタンドアロンの基本プレイ無料タイトルとしても配信中のバトルロイヤルゲーム『Call of Duty: Warzone』。3月11日の配信開始から3日間でプレイヤー数は1500万人を超え、同ジャンルである『Apex Legends』の同期間の記録(1000万人)を抜く人気ぶりを見せている。

『COD:MW』を巡っては真偽不明のさまざまなリーク情報が飛び交っており、また『Call of Duty: Warzone』の発表前には、本稿のヘッダー画像にあるキーアートやロゴなどが流出していたが、『Call of Duty: Warzone』のゲーム内にはこれに関連すると思しきイースターエッグが存在するようだ。海外メディアScreenRantが報じている。

『Call of Duty: Warzone』の広大なマップの南方に位置する「BARAKETT PROMENADE EAST」エリア。そこに存在するある建物の2階には、新聞の切り抜きが壁や窓一面に貼られている。内容としては主に(架空の)経済ニュースを集めたものとなっており、これはこれで意味深ではあるが、その中の記事のひとつの見出しには「Ex-Employee Sued For Leak(元従業員が、リークしたことによって訴えられた)」とある。経済ニュースとしてあり得なくはない内容だが、周囲の記事と比較するとやや唐突な印象も受ける。

『COD:MW』では、発売直後からバトルロイヤルモードの存在が噂され、その後既存のゲームモードのマップ外に広がるエリアなどが発見されたことで、噂は現実味を帯びることに。さらに、先述した『Call of Duty: Warzone』のキーアートや映像が流出することとなった。ただ、キーアートなどはゲーム内やゲームファイルから得た情報とは異なり明らかなリークであるため、販売元Activisionは行動を起こすこととなった。

『Call of Duty: Warzone』のキーアートは、ある人物が「ネット上で発見した」としてRedditに投稿し広く拡散。その後、投稿された元画像は削除された。そしてActivisionは2月14日、Redditの協力を得て投稿者を特定するため、デジタルミレニアム著作権法に基づく召喚令状の発行を裁判所に要求。これが認められ、Redditは2月29日までに投稿者の情報を明らかにする義務を負った(TorrentFreak)。

Redditは、投稿者についてどのような情報を開示したのかは不明だが、Activisionとしては場合によってはその人物に対して訴訟を起こすことが予想される。今回『Call of Duty: Warzone』内で発見された、「元従業員がリークによって訴えられた」という新聞記事は、こうした状況を示唆しているようにも感じられる。『フォートナイト』など、元従業員によるリークの事例は多いからだ(関連記事)。

もっとも、本作のような大作では残念ながらリークはつきもの。バトルロイヤルモード以外に関してもリークは相次いでおり、特定の事案を指したイースターエッグというわけではないのかもしれない。ただ開発元Infinity Wardとしても、リークは頭の痛い問題であることには変わりない。そうしたフラストレーションや、また内部関係者であればリークすることにはリスクがあることを、スタッフのひとりがこの新聞記事に表現した可能性はありそうだ。

なお『Call of Duty: Warzone』においては、ほかにもイースターエッグが発見されている。特に注目を集めているのは、インタラクト可能な電話やPCなど。また、ロックされた防空壕も複数存在する。そのほか、過去のシリーズ作のマップを再現したエリアも発見されている。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

Articles: 6789