「鬼滅の刃」初のゲーム化。PS4とモバイル向けに対戦ゲームが2本同時発表


アニプレックスは本日3月16日、マンガ・アニメ「鬼滅の刃」を原作としたゲームを2タイトル同時発表した。PlayStation 4もしくはスマートフォン向けに展開されるという。両作ともにufotableが手がけるTVアニメをベースとしているようだ。

PlayStation 4向けに発表されたのは、『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚』。鬼殺対戦アクションと称されており、対戦ゲームになる模様。発売予定時期は2021年。「家族を殺された仇を討つため、鬼に変えられてしまったたった一人の妹・禰豆子を人に戻すため、鬼殺隊剣士・竈門炭治郎となり、人々に襲い掛かる鬼を討て!」という原作になぞった紹介文が添えられているのみで、詳細については不明。来年発売予定ということで、改めて発表の場が設けられそうだ。

もう一作のモバイル向けタイトルは、『鬼滅の刃 血風剣戟ロワイアル』。対応プラットフォームはiOS/Androidで2020年発売予定。鬼殺隊 VS 鬼の生き残りを賭けた死闘が描かれるというアクションゲームだ。非対称対戦型サバイバルアクションとして開発されているという。非対称対戦ゲームは、『Dead by Daylight』や『Identity V』などが代表とされる、少数チームと多数チームに分かれて戦う、今トレンドのゲームジャンルだ。『鬼滅の刃 血風剣戟ロワイアル』では、鬼殺隊は味方の隊士と協力しながら、鬼の滅殺を目指す。そして、鬼殺隊の前に立ちはだかる鬼は鬼殺隊の殲滅を狙う。作中の世界観を再現したマップ上で、キャラクターたちが持つスキルや技を武器に、それぞれ争うとのこと。やはり鬼が少数で、鬼殺隊が多数になるのだろうか。いずれにせよ、白熱の対戦ゲームになりそうだ。

『鬼滅の刃 血風剣戟ロワイアル』の開発を手がけるのは、アニプレックス傘下のゲームスタジオQuatro A。昨年に東京スタジオが立ち上げられ、『東方キャノンボール』をモバイル向けにリリースし一定の評価を獲得している。またソレイユが開発に協力している。同社は、Team NINJA出身の岡本好古氏が設立したスタジオ。『NARUTO TO BORUTO シノビストライカー』やNintendo Switch版『NO MORE HEROES:TRAVIS STRIKES AGAIN』といったアクションゲームの制作実績がある。今年リリース予定ということで、徐々に情報公開が進んでいくだろう。

「鬼滅の刃」は、週刊少年ジャンプにて連載中の人気漫画。ufotableよりアニメ化され、2020年には映画「無限列車編」の公開が予定されている。主人公となるのは、家族を奪われた少年竈門炭治郎。唯一生き残り鬼と化した妹の禰豆子を人間にするために、そして家族を奪った鬼に復讐するために、妹と共に過酷な旅路に出ることになる。「鬼滅の刃」では、魅力的なキャラクター達による人間ドラマと彼らの心の動きが繊細なタッチで描かれ、重厚な物語が展開される。熱さと切なさと笑いが詰まった作品として国内外で絶大な支持を誇り、ヒット作の仲間入りを果たした。これまでは『モンスターストライク』などでコラボキャラクターとして登場していたが、このたび初めてゲーム化プロジェクトが立ち上げられることになる。『鬼滅の刃 血風剣戟ロワイアル』はPS4向けに2021年発売予定、『鬼滅の刃 血風剣戟ロワイアル』はモバイル向けに2020年に発売予定だ。

 

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable ©Aniplex Inc.
©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable ©「鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚」製作委員会