『ウォッチドッグス』『The Stanley Parable』PC版が次週無料配布、Epic Gamesストアにて


Epic Gamesは3月13日、Epic Gamesストアにて『Mutazione』『A Short Hike』『Anodyne 2: Return to Dust』の3作品の無料配布を開始した。配布期間は3月19日深夜まで。期間中にストアページから入手すればライブラリに追加され、以降はいつでもプレイできる。あわせて次週の無料配布タイトルもアナウンス。3月20日からは『ウォッチドッグス』『The Stanley Parable』が配信される。

今週の無料配布対象タイトルは全て、優れたインディーゲームを表彰するIGFアワード第22回の大賞部門ノミネート作品だ。IGFアワード最多ノミネート作品の『Mutazione』は、15歳の少女カイがミュータントの村を訪れる、かわいらしいアドベンチャーゲーム。ある日、祖父ノンノが危篤状態だという手紙が彼女のもとに届き、看病のため祖父が暮らす孤島へと向かう。そこはかつてリゾート地だったが、100年以上前の隕石落下により住民の大半が死に絶え、生き残った者たちはミュータント化した。そこではMutazioneと呼ばれる小さなコミュニティが形成されており、カイは現地の生活に触れ、交流を図りながら、住民の心に宿る闇を取り除く不思議な冒険を行うことになる。島の中では植物の種を拾うことができ、庭園に植えるミニゲーム的な要素もあり。開発元であるデンマークのスタジオDie Gute Fabrikは、本作を“ミュータント・ソープオペラ”と称している。日本語対応。

『A Short Hike』は、心傷ついた鳥として山を歩き空を飛ぶ、オープンワールド型の短編ハイキング・アドベンチャーゲーム。主人公である心優しい鳥Claireはどうやらふさぎ込んでおり、気にかけた家族は、夏休みを利用して彼女をHawk Peak Provincial Parkへと連れてきた。宿泊先のコテージは圏外。大切な誰かに連絡するため、携帯の電波の入る山の頂上を目指す。Claireの翼を活かせる高低差あるマップとなっており、滑空しながらの移動も可能。道中ではNPCと会話したり一緒に遊んだり、各所に落ちているアイテムを拾ったり、穴を掘ったり釣りをしたりと、のんびりと旅路を楽しみながら進めていける。ローポリゴンで彩られる牧歌的なビジュアルと、アコースティックギターやピアノをまじえたBGMにより居心地の良さを提供し、優しさでプレイヤーを包み込んでくれる作品だ。日本語は非対応。

『Anodyne 2: Return to Dust』は、初代PlayStationやNINTENDO64世代風の3D空間と、ゲームボーイアドバンスやスーパーファミコン風の2D空間を行き来しながら冒険するアドベンチャーゲーム。舞台となるNew Thelandの島民は、「ナノダスト」に汚染されたことで感情や願望が歪んでしまった。主人公Novaは、病人の体内に入りダストを吸い上げる「ナノクリーナー」として3Dの島内空間を移動し、2Dの患者内世界にダイブする。3D空間ではジャンプやドライブといったアクションで移動しつつNPCと会話。見下ろし視点の2D空間ではナノ掃除機を使ってダストを集め、敵を吸い取っていく。不思議な雰囲気を漂わせる2D/3D表現とドラマチックな物語が特徴的な作品である。シリーズ1作目との共通性はあれど、前作を遊んでいなくてもストーリーを理解できるようになっている。日本語は非対応。

Epic Gamesストアの無料配布対象タイトルはこちらから確認可能。次週3月20日からの無料配布タイトルは、前述のとおり『ウォッチドッグス』と『The Stanley Parable』。

『ウォッチドッグス』はUbisoft開発のオープンワールド・アクションゲームである。舞台となるのは、大手IT企業ブルーム社が開発したオペレーティングシステム「ctOS」によって、インフラ全般が一括管理された現代シカゴ。主人公エイデン・ピアースは、姪っ子の死を招いた黒幕に復讐するため、ハッキング能力を生かした情報戦に挑む。通行人の携帯端末や都内インフラをハックしたり、個人情報を抜き出したり。監視カメラや信号機の操作、変圧器・配管の破壊など、ハッキングの力を活かして攻略していく。陽気なシリーズ2作目とは違い、陰鬱な雰囲気漂う復讐譚が語られる。

『The Stanley Parable』は、メタ視点のナレーションによって、ビデオゲームならではのナラティブを成立させた一人称視点のアドベンチャーゲーム。主人公スタンリーとナレーターとのメタ視点な関係性を軸に、謎に包まれたオフィスを探索していく。プレイヤー=スタンリーの行動にナレーターが反応し、展開が変化していく奇妙な構造やシュールなユーモア。ナレーター役のKevan Brighting氏のパフォーマンスがあわさり、高い評価を得た怪作だ。