CD PROJEKT REDの新作は、シングルプレイの『ウィッチャー』関連作に。『サイバーパンク2077』の開発完了を待って本格始動
今年9月の発売が予定されている『サイバーパンク2077』。その開発を終えるタイミングで、CD PROJEKT REDは次なる新作に向けた本格的な開発に入るという。そして、その作品は『ウィッチャー』の関連作になるようだ。海外メディアEurogamer.plなどが報じている。
CD PROJEKTグループの社長兼CEOのAdam Kiciński氏は3月10日、地元ポーランドのジャーナリストとの会見に臨み、この中ですでに新たなシングルプレイゲームに取り組んでいることを明らかにした。現時点ではコンセプト段階であるものの、比較的明確なビジョンを描いた上で、今後の開発開始を待っている状態だという。そのタイミングとして言及されたのが『サイバーパンク2077』の開発完了。そして、新作は『ウィッチャー』シリーズの世界観の中に組み込まれた作品になるとしている。ただし、明確に『ウィッチャー4』と述べることはなく、続編となるのかどうかは不明だ。
CD PROJEKT REDでは、当面は『サイバーパンク2077』と『ウィッチャー』を手がけることになるとし、その開発体制についても触れられている。Kiciński氏によると、2つの大規模なチームがそれぞれ『サイバーパンク2077』のオンラインモードとDLCを手がけ、それらとは別の小規模なチームがその『ウィッチャー』の新作開発の準備を進めるという。つまり、新作の本格開発は『サイバーパンク2077』へのオンラインモードの実装と、DLCをすべて配信し終えた後ということになりそうだ。いずれも具体的なスケジュールについてはまだ明かされていない。
『ウィッチャー』シリーズはCD PROJEKTグループの大きな収益源となっており、特に『ウィッチャー3 ワイルドハント』は4000万本を超える大ヒット。同作からは、『奪われし玉座:ウィッチャーテイルズ』や『グウェント ウィッチャーカードゲーム』といったスピンオフ作品が生まれ、これらも好評のようだ。さらに、昨年12月にはNetflixのオリジナルドラマとして、原作小説をもとにした「ウィッチャー」のシーズン1が配信開始。2021年にはシーズン2も配信予定だ。ドラマ放送の影響を受けてか、ゲーム版のプレイヤー数が大幅に増加するという現象も確認され、シリーズの人気は衰えることを知らない。
CD PROJEKT REDでは、多くの場合2〜4年をかけてゲームを制作しているという。どのタイミングを起点にしているのかは分からないが、新作が『サイバーパンク2077』の開発完了を待って本格開発に入るとなると、発売を迎えるのはまだまだ先になりそうだ。その頃にはPS5やXbox Series Xが普及しているはず。業界でも最高峰のAAAタイトルを手がける同社だけに、どのような作品となるのか今から期待が膨らむ。
We just submitted @cyberpunkgame to age rating agencies around the world (PEGI, ESRB, etc.). While we wait for the game to get rated, we work on polishing technical aspects and playtesting it. Game is looking better and better with each passing day!
— Adam Badowski⚡️ (@AdamBadowski) March 10, 2020
それまでは、CD PROJEKT REDファンは『サイバーパンク2077』を楽しむことになるだろう。同社の代表Adam Badowski氏によると、3月11日には各地域のレーティング機関への提出を終えており、これからテストプレイを重ねてさらに磨きをかけていくとのことだ。『サイバーパンク2077』は9月17日に発売予定。