優しく切ない修理アドベンチャー『Assemble With Care』Steam版発表、日本語対応で今月26日配信へ

 

インディースタジオustwo gamesは3月12日、『Assemble With Care』をPC向けに発表し、Steamにて発売することを明らかにした。発売日は現地時間2020年3月26日。『Assemble With Care』は、2019年9月Apple Arcade向けに発売された作品。高い評価を引っさげて、Steamにてローンチされるようだ。なおゲームは日本語字幕に対応する。

『Assemble With Care』は、修理を介して物語が描かれるアドベンチャーゲーム。主人公となるのは女性のマリア。家族との関係がこじれてしまい、家を飛び出してきた女性。人々の大切な物を修理したいと願い、各地を渡り歩いている。そんな旅路で、マリアは複雑な背景を持つ人たちと出会う。彼らは壊れたものを持っているだけでなく、精神や関係性が壊れかけのような脆い状態にある。壊れ物を通じて、人々の傷ついた関係や心に触れ合っていく。

ゲームシステムは、物を解体し部品を差し替えたりと、かなり本格的。ネジを抜いたりケーブルを挿したりといった動作には、それぞれ専用のアニメーションが存在しており、没入感を高めてくれる。この部分においては、シミュレータージャンルに近い設計となっている。物を修理するプロセスは物語と絡み合っており、作業を通じて新たな事実が明かされ、ストーリーが進んでいく。

『Assemble With Care』は、手書き風のあたたかみのあるビジュアルをベースに、「修理」をテーマとした人間ドラマと、リアリティのある修理プロセスが絡み合い、高い評価を獲得した。ustwo gamesといえば『モニュメントバレー』シリーズをリリースし成功したスタジオであるが、それらのシリーズとはまったく異なるアプローチをしながらも、独自要素を取り込んだ優しく切ないゲームを作り上げている。

クリアまでの時間は1〜2時間程度であるが、濃密な体験が待ち受けている『Assemble With Care』。Steam版のリリースにあたっては、ワイド画面対応が果たされている。お値段も7.99ドルのお手頃価格で販売されるということで、ユニークなアドベンチャーゲーム好きは購入してみるといいだろう。

『Assemble With Care』は、3月26日にSteamにて発売予定。Apple Arcade向けには配信中だ。