インディーゲームの祭典「BitSummit The 8th Bit」5月9日・10日の開催見送りが決定。新型コロナウイルスの影響を受けて

 

一般社団法人日本インディペンデント・ゲーム協会(JIGA)は3月11日、日本最大級のインディーゲームの祭典であるBitSummitについて、今年5月9日・10日に予定していた「BitSummit The 8th Bit」の開催を見送ると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、現時点において収束の見通しが立っていないことが理由だという。

BitSummitは、毎年京都にて開催されているインディーゲームの祭典だ。多数のインディーデベロッパーが作品を出展するほか、各コンソールメーカーを含む企業の出展もおこなわれ、来場者は自由に試遊できる。世界に発信される国内のインディーゲームに触れられることはもちろん、海外の著名パブリッシャーがやってくることも多く、日本のゲームファンにとって貴重なイベントである。また、ゲーム業界の著名人を招いての講演や、ゲーム音楽を手がけるミュージシャンによるライブステージなどもおこなっており、国内屈指のインディーゲームイベントとして発展を続けている。

第8回目となる今年の「BitSummit The 8th Bit」については、すでにデベロッパーの出展エントリーの受付は終了しており、あとはその当落と開催を待つのみだった。しかし、先述したように新型コロナウイルスの影響もあり、2月27日には政府・自治体・関係諸機関等から示される正確な情報の収集に努め、さらに感染予防対策を強化したうえで予定どおり開催する方向であると案内。しかし、今回発表されたように開催中止が決定するに至った。

JIGAは、インディーゲームファンである来場者、BitSummitに関わるすべての関係者の安全を第一とし、感染の拡大を収束するべく今回の判断をおこなったとしている。ただ、発表では「開催中止または延期」とも記載。つまり5月9日・10日の開催は見送るが、新型コロナウイルスの状況次第では、年内の別の日に延期して開催する可能性も検討しているところなのだろう。こちらについては続報を待ちたい。