BANDAI NAMCO Entertainment Europeは3月11日、公式Twitter上で『ドラゴンボール Z KAKAROT』の売り上げが200万本を突破したと発表した。「たくさんのサイヤ人が地球を救い、安心ですね(…今のところは!)」とジョークをまじえながら、記録達成について喜んでいる。
2 Million ? With so many Saiyans protecting the Earth, it should be safe (…for now)! Thank you so much for taking part in the #DragonBall Z: Kakarot adventure! pic.twitter.com/OMXo3TQxhk
— BANDAI NAMCO EUROPE (@BandaiNamcoEU) March 10, 2020
『ドラゴンボールZ KAKAROT』は、バンダイナムコエンターテインメントが2020年1月16日に発売したアクションRPG。対応プラットフォームはPS4/Xbox One(海外向けSteam)。開発を手がけたのは、サイバーコネクトツー。悟空体験アクションRPGと銘打たれた本作では、プレイヤーは「ドラゴンボールZ」の原作のストーリーを追体験でき、さらには原作にない新たな物語も描かれる。プレイアブルキャラクターは悟空のほかにも、ストーリーの進行によってピッコロやベジータなどにも交代される。ゲームシステムとしては、セミオープンワールドを採用。区画分けされながらも、横だけでなく縦軸にもこだわられた広大な世界を探索していく。
本作は、原作のストーリーをUnreal Engine 4を用いて丁寧かつ美麗に描く版権ゲームとして、そしてもう一方でさまざまなアクティビティが楽しめるアクションRPGとして、一定の評価を獲得している。広大な世界では、原作のキャラが困っているので彼らを助けたり、フィールドに落ちているZオーブを集めたり、素材を集めて料理をしたり。あらゆる行動が主人公たちの成長につながるのだ。
複雑で豪華なギミックが用意されているわけではないが、移動が楽しかったり、フィールドのオブジェクトは破壊できたり動物が攻撃可能だったり、インタラクティブな要素が多く、なかなか飽きさせないつくりとなっている。またこれまでのシリーズ作品を成熟させた、簡単でありながらダイナミックな戦闘もひとつの醍醐味だ。ボリュームの参考としては、ゲームのクリア時間を集積するHow Long to Beatでは、メインストーリーのみ追う遊び方の平均クリア時間は30時間半程度。クエストなどを含めると42時間に及ぶ。かなりボリュームのある作品と見ていいだろう。
同作は、発売より特に海外で売り上げ好調で、アメリカの調査会社NPD Groupは1月のゲームの月間売り上げの首位を飾ったのは『ドラゴンボールZ KAKAROT』であったと報告していたほか、Ukie/GSDによるイギリスの週販チャートでも発売後しばらく首位もしくは売り上げ上位に位置づけていた。「ドラゴンボール」フランチャイズ自体、世界的な人気を誇っており、『ドラゴンボール ファイターズ』は、海外から発売1週間で200万本出荷を達成していた。IP自体の欧州での強さが売り上げを支えていると言えそうだ。なお弊社のアメリカ・フランス人の「ドラゴンボール」好きスタッフにその理由について訊いてみたところ「子供の頃からテレビでやっていた」「日本のアニメが海外展開された初期の作品なので、日本のアニメの代表格として親しみがある」とのコメントをもらった。幼少期から「ドラゴンボール」にふれてきたのは、日本人だけではないのだ。
https://www.youtube.com/watch?v=kzcs5eQ4OfU
『ドラゴンボール Z KAKAROT』は、PS4/Xbox One向けに発売中。DLCとしてシーズンパスが販売されており、今春以降に追加エピソード前編が配信される。こちらの展開にも注目が集まるところだ。