かつてゲーム中に“猫を投げた”セクシー実況者、今度は猫に腕を噛まれる

Image Credit : Alinity

Twitchなどでゲームを含めた実況をおこなうストリーマーAlinity DivineことNatalia Mogollon氏(以下、Alinity)が、猫に腕を噛まれたとして話題を集めている。同氏が猫に噛まれて痛がっているTwitch動画は27万回以上再生されており、Twitterの動画は2万件以上RT。なぜ実況者が猫に噛まれただけで注目されているのか、これはAlinity氏と猫の因縁に起因する。

Image Credit : Alinity

Alinity氏は、コロンビア出身でカナダ在住の女性実況者。華やかな外見を持ち、セクシーな衣服や下着を着用し、艶やかな言動にて人々を魅了してきた。一方で『World of Warcraft』や『オーバーウォッチ』など比較的ハードコアなゲームをプレイしてきた。最近では『Apex Legends』を遊び続けていた。美貌、薄着、動物、時々ゲーム。そうしたゆるいストリームにて人気を獲得し、現在では100万人以上のフォロワーを誇る。

Twitchの女性配信者はもともとファンも生まれやすいが、一部ユーザーから疎まれやすい傾向にある。そしてAlinity氏は、ある事件をきっかけに多くの敵を作ってしまった。それは2019年7月のこと。『Apex Legends』プレイ中に、そばに寄ってきた飼い猫のMiloを後ろに放り投げてしまったのだ。この行動をきっかけに、過去の行動が問題視され始めた。ウォッカを飲みアルコールを口に含んだのち、もう一匹飼っている猫のMayaとキスする行為や、足元に来た犬を蹴る場面などが発掘され、動物保護団体も同氏を糾弾するような混沌とした状況になっていた(関連記事)。

https://www.youtube.com/watch?v=0q3-EvTgchs

TwitchアカウントBANを要求するユーザーなども現れていたが、表立った処分はなし。しかしながら、動物を愛すると公言していた同氏のイメージは崩れてしまい、猫を投げた配信者としての烙印を押されることとなった。一方でAlinity氏は、持ち前の鋼のメンタルで配信活動を続行。コンスタントに配信を続け、Twitchのフォロワーは100万人に到達。その人気を確固たるものとしている。

猫投げ騒動から半年近く経った3月、猫の反撃は起こった。胸元の開いたシャツと短いミニスカートで配信していたAlinity氏は、ご機嫌にエアロスミスの名曲「I Don’t Want to Miss a Thing」を熱唱していた。そこにすっと現れた白い猫Maya。同氏の右腕に飛びつき、がぶっとひと噛みしたのだ。たまらず、カラオケをやめ顔をしかめる。涙などは見えないが、泣いているような顔で悲しげな声を出している。拡大してみるとわかるが、かなりがっつり噛まれている。その後も腕を狙う猫を警戒し、逃げ回っていた。

https://twitter.com/Arcnv/status/1236103521050570752

猫が実況者を噛んだ動画はすぐさまSNSにて拡散される。そして前出した猫を投げていた過去があったことにより、「猫が復讐した」と注目を集めているわけだ。Alinity氏が投げた猫はMiloであったのに対し、今回噛んだのはMaya。別の猫である。とはいえ、猫の虐待をめぐる騒動はいまだ遺恨を残しており、地続きの出来事だと捉えられたのだろう。Mayaはもともといたずらを好んでおり、2015年には同氏の頭のそばで脱糞を試み、ひどく慌てさせた。そんなMayaが飼い主を噛んだことは、それほど不思議なことではないかもしれない。とはいえ、「ずっと猫と住んでるけど、この猫は飼い主をとても憎んでいると思うわ。こんなふうに人間を憎む猫は見たことがない……。」など猫と飼い主の関係性に疑問を呈するコメントが寄せられている。

Alinity氏はというと、最初はショックで涙を流し猫を叱っていたが、噛んだのは自身がカラオケをしていたことが理由であるとし、もう二度と歌わないとMayaに釈明をしていた。というのも、Mayaはもともと雄であったが去勢したことによりトランスジェンダーになったと主張。それから歌うたびに攻撃するようになったとも。去勢による性事情が、噛むことに関連しているのではないかと推察している。

AlinityのHELLO I MISSED YOU!をwww.twitch.tvから視聴する

Alinity氏はもともと、その美貌とグラマラスボディでのし上がってきた実況者とされており、美貌については認めながら他実況者ほど実力がないとみなす者が多い。また同氏は、自身の映った動画を細かく著作権侵害として申請してきた過去があり、そうした取り締まりの厳しさも相まって敵は一定数存在する。そして動物好きを公称しながらも猫を投げたことにより、撒いてきた怒りの種が爆発してしまったかたち。そしてその猫が復讐をしたということで、面白がられているわけだ。とはいえ、今回は同氏には非はなく、噛んだ猫についても穏便な対応をしようとしている。またAlinity氏については、一斉に叩くようなムードも存在し、Redditではそうしたリンチのような扱いを忌避するユーザーも少なくない。

ストリーマーは言動や生活を切り売りして富を得る職業。しかしながらAlinity氏は、謝罪をした後もまだ虐待者の烙印を押され続けることは辛いともコメントしていた。今回猫に噛まれ、改めて身体的に痛みを味わった同氏。今回の改めて痛みを知ったことで、彼女をまつわる空気は変わっていくかもしれない。