金魚鉢物理アクション『I Am Fish』正式開発決定、2021年発売へ。『I Am Bread』続編、魚が内側から鉢を動かす

イギリスのインディースタジオBossa Studiosは3月10日、金魚鉢アクションゲーム『I Am Fish』を2021年に発売すると発表した。今回正式に開発を進めることが決定した形だ。

イギリスのインディースタジオBossa Studiosは3月10日、金魚鉢アクションゲーム『I Am Fish』を2021年に発売すると発表した。本作は、約200万本を売り上げる同スタジオの人気作『I Am Bread』の続編として、昨年プロトタイプが無料公開。そのプレイヤーからの反響を得て、今回正式に開発を進めることが決定した形だ。

前作『I Am Bread』は、食パンのキャラクターとなってこんがり焼かれる物理アクションゲームだったが、本作『I Am Fish』の主人公は金魚鉢に入った小さな魚である。飼われている家を金魚鉢ごと抜け出し、ステージ内のさまざまな障害を乗り越えて海に帰ることを目指すのだ。

本作では、丸い金魚鉢をゴロゴロ転がしてステージを進むが、プレイヤーが操作するのは金魚鉢ではなく、その中を泳ぐ魚というところが特徴的。物理演算を取り入れており、金魚鉢の壁を内側から押して転がしていく形となる。進みたい方向にすんなり転がってくれなかったり、急に止まれなかったり、また中の水の揺れも転がりに影響するため、もどかしい操作となるだろう。さらにステージでは机や棚の上を進んだり、屋外では建物の屋上や高所にある配管を伝っていったり、また人や車などの障害物もあり危険がいっぱいだ。ガラス製の金魚鉢は落下すると衝撃でヒビが入り、最終的には割れてゲームオーバーとなってしまうため、慎重な操作とルート選びが求められる。

現時点では、プロトタイプ版に4種類のステージが収録。今回の発表に合わせて、夕暮れの街「Sunset Swim」が追加されている。また、大勢の人が踊り狂う「Club Bar-Nardshire」は、丸い金魚鉢ではなく、水槽の付いたカートのようなものでプレイする変則的なステージとなっている。各ステージ内には収集アイテムも存在し、それらを集めながらいかに速くクリアできるかを競ったり、意外な攻略ルートを見つけ出すなどの楽しみができる作品である。

I Am Fish』は、開発元Bossa Studiosが配布しているPC用ランチャー「Bossa Presents」を通じてプロトタイプが無料配信中。本作のほかにも、鳩になれるシミュレーションゲーム『Pigeon Simulator』や、キツネのゴミ収集対戦ゲーム『Trash Bandits』のプロトタイプも配信されており、プレイヤーからのフィードバックを受けてコンテンツの追加や改善がおこなわれている。ランチャーは、公式サイトにてニュースレター登録をすれば入手可能。興味のある方は試してみてはいかがだろうか。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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