『EVERSPACE 2』Steamでの早期アクセス販売を延期。新型コロナウイルスと『サイバーパンク2077』の影響を受けて

デベロッパーのROCKFISH Gamesは3月6日、現在開発中のスペースシューティングゲーム『EVERSPACE 2』について、Steamでの早期アクセス販売開始時期を今年12月に延期すると発表した。当初は9月に予定されていたため、3か月の延期となる。

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またこれに伴い、クローズドアルファテストとクローズドベータテストの実施時期も、それぞれ5月と8月に延期するとのこと。同スタジオは延期の理由のひとつとして、現在世界各地での感染拡大が続く新型コロナウイルスの影響を挙げている。

『EVERSPACE 2』は、100万本以上を売り上げる『EVERSPACE』の続編として2019年8月に発表。オープンワールド化やRPG要素の導入、またストーリー面の強化を図るとして、前作と同じくKickstarterにて開発資金を集めることに成功した。そして、2021年末に予定するPC版の正式リリースおよびコンソール版の発売に向けて、まずはSteamでの早期アクセス販売をおこなう計画となっている。

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今回その早期アクセス開始時期を延期した理由について開発元ROCKFISH Gamesは、今年3月に予定されていたゲーム開発者向けイベントGDCの開催が、新型コロナウイルスの影響でこの夏に延期されたことを挙げている(関連記事)。同スタジオはそこで、各プラットフォーム側の担当者や、共同でパブリッシングをおこなう可能性のあるパートナー企業とのミーティングを予定していたが、すべてキャンセルになってしまったという。マーケティングやPRなども含め、リリースに向けたビジネス面での話が進まない状況となり、現在は別のイベントでのミーティングや、電話会議のセッティングに追われているそうだ。

また、本作の開発面にも支障が出ているという。同スタジオは、本作の開発サポートをおこなう外部スタジオにも新型コロナウイルスの影響があるとして、海外メディアGamesIndustry.bizの記事を引用。その内容はというと、ゲーム開発のアウトソーシングを請け負う企業の3分の2は中国に拠点を置いているため、新型コロナウイルスによる企業活動の停滞は、ゲームコンソールなどの製造だけでなく、ソフトウェアの発売延期にも繋がるというものだ。ROCKFISH Gamesは明言はしていないが、『EVERSPACE 2』では中国企業に開発を一部委託しているのだろう。

似たような事例は、Nintendo Switch版『アウター・ワールド』でも発生。移植を担当するVirtuosが中国に拠点を置いており、新型コロナウイルスの影響でオフィスが閉鎖されたため作業できず、発売延期となった(関連記事)。そのほか、「Nintendo Switch あつまれ どうぶつの森セット」の予約開始日が1か月延期し、先日ようやく予約開始。「PCエンジン mini」においても、今年3月6日以降に予約した場合や海外バージョンの出荷時期に影響が出ている。

『EVERSPACE 2』を発売延期したことには、戦略的な側面もあるとのこと。当初予定されていた今年9月には、『サイバーパンク2077』が発売延期によって移ってきたほか、スクウェア・エニックス/People Can Flyの新規IP『Outriders』も発売予定。ROCKFISH Gamesは、『EVERSPACE 2』と同じSFシューターRPG作品であるこれらのタイトルとは購買層が被り、また本作へのメディアの注目が削がれる可能性が高いと判断し、競合の少ない時期として今年12月への延期を決めたそうだ。

ROCKFISH Gamesは、資金面への不安はないため『EVERSPACE 2』の開発自体にはリスクは存在しないと強調。Steamでの早期アクセス販売開始を心待ちにしていたファンにとって延期は残念だろうが、同スタジオは生まれた時間を利用してさらにコンテンツを追加していくとして理解を求めている。

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