クトゥルフホラーゲーム『Amnesia: Rebirth』発表、2020年秋リリースへ。『SOMA』など手がけるスタジオの新作

スウェーデンのゲームスタジオFrictional Gamesは3月6日、『Amnesia: Rebirth』を発表した。「Amnesia」は、精神を蝕むような不気味な世界を探索するホラーゲームシリーズ。

スウェーデンのゲームスタジオFrictional Gamesは3月6日、『Amnesia: Rebirth』を発表した。本作は、ホラーゲーム「Amnesia」シリーズの新作。リリース時期は、2020年の秋を予定しているという。なお対応プラットフォームは、PC(Steam)/PS4となっている。

「Amnesia」は、精神を蝕むような不気味な世界を探索するホラーゲームシリーズ。2010年にリリースされた第1作目『Amnesia: The Dark Descent』では、狂気に包まれた城を舞台に、悪夢からの脱出劇が。第2作目『Amnesia: A Machine for Pigs』ではテイストが一変、19世紀のロンドンを舞台に、陰惨な工業地帯でのサバイバルが描かれた。特に『Amnesia: The Dark Descent』は、クトゥルフ要素を交えたホラー演出や、息の詰まるようなゲームプレイが人気を集め、Steamでは「圧倒的に好評」を獲得している。そしてこの度、そんな傑作ホラーシリーズの第3作目が発表された形だ。

新作となる『Amnesia: Rebirth』の舞台となるのは、アルジェリアの砂漠。主人公のタシュ・トリアノンはある日突然、砂漠の底と思わしきで目を覚ます。すでに数日が経過しており、なぜ自分は眠っていたのか、何のために砂漠に来たのかさえ思い出せない。プレイヤーは記憶を失った主人公を操作し、孤独・恐怖・絶望などに直面しつつ過去の欠片を集めていく。

今回公開された『Amnesia: Rebirth』アナウンストレイラーでは、本作にて探索することになるであろう不気味な世界の一端が伺える。白骨体が転がる洞窟や墜落した航空機、吹雪舞う遺跡など、いずれの場所もただならぬ雰囲気を漂わせている。また一瞬だが、ミイラのようなクリーチャーも映し出されており、本作においてもじりじりとプレイヤーの精神を追い詰めるようなプレイ体験が味わえそうだ。

実はFrictional Games、今月に入り、同社公式のYouTubeチャンネルにて謎めいた動画を投稿し始めていた。今月2日には、新作のティザーを謳った短い映像を公開。それから本日に至るまで毎日、タイトル冒頭に「Box」の文字が記載された実写動画も投稿していた。その内容は、方位磁針で何かを探していたり、真っ暗な洞窟で誰かの手記を掘り起こしたりと、いずれも謎めいている。これらの映像が何を意味するのか、公式からは明かされていないが、今回の『Amnesia: Rebirth』の発表に向けた布石と捉えるのが自然と言えそうだ。

一方、Frictional GamesのクリエイティブディレクターThomas Grip 氏は2017年、海外メディアGamereactorとのインタビューにて、2本の新作タイトルを開発していると述べていた。可能性は低いと思われるが、前述した謎の動画にはまた別の意図が込められているのかもしれない。

『Amnesia: The Dark Descent』をはじめ、海底ホラーゲーム『SOMA』など、独自のアプローチによって恐怖を演出してきたFrictional Games。そんな同スタジオがおくる新作ということで、『Amnesia: Rebirth』においても得体の知れない恐怖に包まれそうだ。なお、本作のSteamページが本日より公開されている。気になる方はウィッシュリストに登録しておこう。

Nobuya Sato
Nobuya Sato

最近Apexにハマり始めた人。幾度となく倒されながら高ランク帯を目指す。でも疲れる時もあるよね。その時はソロ専用ゲームをちょっとプレイして寝ます。

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