『GoNNER』『Offworld Trading Company』Epic Gamesストア無料配布中。次週はIGFアワードにノミネートされた高評価インディーADV3作品が対象

『GoNNER』『Offworld Trading Company』がEpic Gamesストア無料配布中。次週はIGFアワードにノミネートされた『Mutazione』『A Short Hike』『Anodyne 2: Return to Dust』のインディーADV3作品が無料配布対象となる。

Epic Gamesは3月6日、Epic Gamesストアにて『GoNNER』と『Offworld Trading Company』の無料配布を開始した。配布期間は3月12日深夜まで。期間中にストアページから入手すればライブラリに追加され、以降はいつでもプレイできる。

『GoNNER』は、ミニマルでかわいらしくも、サイケデリックな視聴覚演出が特徴的な2Dアクションゲーム。ジャンプとガンアクションを駆使しながら、プロシージャル生成されるダンジョンを進んでいく。敵を踏む、もしくは敵に銃弾を当てることでコンボを継続すると、敵の弾薬ドロップ率が上昇。またコンボ継続により「ルーン石」という通貨を獲得でき、道中で遭遇する商人からアイテムを購入できるようになる。ルーン石はコンティニュー代としても必要(コンティニュー代を支払えなければ、ダンジョンの最初からやり直し)。慎重にプレイすることも可能だが、そうすると弾薬とルーン石が不足しがちだ。敵の倒し方やコンボ継続のコツを学ぶことで、よりスピーディーにダンジョンを進み、高難度な後半戦に備えられるようになっていく。またコンボが長引くほど、映像がサイケデリックに変貌し、音楽がテンポアップしていき、疾走感が高まっていくのも本作の醍醐味だ。

『Offworld Trading Company』は、『Civilization IV』のデザイナーであるソレン・ジョンソン氏が手がけた経済RTS。軍事ユニットの生産・配置やプレイヤーの操作速度ではなく、頭脳戦に絞ったRTSだ。舞台となるのは、地球の資源が枯渇する中、人間が火星をコロニー化し始めた世界。この新たな市場を支配しようと、企業間の経済戦争が繰り広げられる。プレイヤーは火星に進出した企業のひとつを運営し、市場開拓を進めながら他社の戦略やマーケットの動向を注視。どの資源を優先的に採掘するのか、どの商品を製造・販売するのか、価格が変動するマーケットで在庫をいつ購入するのか。CEOとして絶えず判断を下しながら企業を成長させていく。シングルプレイヤーキャンペーンおよび最大8人対応のマルチプレイモードを搭載。

『Mutazione』

Epic Gamesストアの無料配布対象タイトルはこちらから確認可能。次週3月13日からの無料配布タイトルは、『Mutazione』『A Short Hike』『Anodyne 2: Return to Dust』。いずれも、優れたインディーゲームを表彰するIGFアワード第22回の大賞部門ノミネート作品だ(関連記事)。

IGFアワード最多ノミネート作品の『Mutazione』は、15歳の少女がミュータントの村を訪れるかわいらしいアドベンチャーゲーム。開発元のDie Gute Fabrikは“ミュータント・ソープオペラ”と呼んでいる。主人公のカイは、病に倒れた祖父を看病するため、100年以上前の隕石落下により廃墟化した元リゾート島に足を踏み入れる。そこではミュータント化した生存者たちのコミュニティが形成されており、少女カイのパーソナルな物語や、怪しくも優しい異種間交流、島の隠された秘密などが描かれる。

『A Short Hike』は、心傷ついた鳥として山を歩き空を飛ぶ、オープンワールド型の短編ハイキング・アドベンチャーゲーム。心優しい鳥Claireとして、誰かに連絡するため携帯の電波の入る山の頂上を目指す。ローポリゴンで彩られる牧歌的なビジュアルと、アコースティックギターやピアノをまじえたBGMにより居心地の良さを提供し、優しさでプレイヤーを包み込んでくれる。『Anodyne 2: Return to Dust』は、初代PlayStationやNINTENDO64世代風のビジュアルに包まれた不思議な世界を旅するアドベンチャーゲームであり、こちらも好評価を獲得している。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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