汚家掃除改築ゲーム『House Flipper』国内PS4/Xbox One向けに配信開始。中毒と虚無入り交じる作業ゲーム日本上陸


パブリッシャーサン電子およびインディースタジオFrozen Districtは2月27日、『House Flipper』を国内向けに配信開始した。PS4版はサン電子が担当し、Xbox One版は開発元であるFrozen Districtが直接配信する形をとっているようだ。PS4版の価格は税込2980円で、Xbox One版は税込3500円。

『House Flipper』は、汚家(おうち)を掃除したり改築したりするシミュレーター。黒いアレも住まう汚すぎる家を、キレイにしたり、改装したりしていく。掃除としては壁と床の汚れ清掃からゴミ捨て、窓拭きまで多岐にわたる。改装では壁塗りや壁壊し・作り、漆喰塗りなども強いられる。生活器具の取替やコンセントの修理など、家の掃除や改修に携わることならなんでもしなければならない。これらの作業ほとんどのプロセスは簡略化されておらず(設定で簡略も可能)、ネジ締めや取り付けなどは手作業でするという、独特の没入感が反響を呼んだ。

ゲームの進行については、大きく分けて依頼の請負と、家の売買のふたつに分けられる。家が汚いから掃除してほしい、壁を塗り替えてほしいといった依頼を受け成功させることで、資金を得ることができる。家の売買については、古い家を購入して掃除・改修をおこない購入希望者に売りつける。最低限キレイにして売るのもいいし、家具などを買い付け装飾し高値で売るのも手だ。売却対象の家のリノベーションの過程では、購入希望の客の声や要望が表示され、騒がしく楽しげに作業できる。

『House Flipper』は、3Dで表現されたやたらリアルに汚い家を舞台に、黙々とストイックな作業を続けるオリジナリティあふれるゲーム内容が評価され、Steamではヒットタイトルの仲間入り。海外コンソール版も発表されていたが、このたび国内でも販売されることになる。

同作はPC版の発売時より日本語に対応していたが、フォントの視認性における問題を抱えていた。サン電子によると、PS4版についてはサンソフトで日本市場に向けたローカライズをおこなったほか、日本語は小さな文字が見えにくいため、視認性の良いフォントを採用するなど改善も施したとのこと。Xbox One版についてはこれらが反映されているかは定かではないが、ともかくPS4版ではPC版で指摘されていた問題に取り組まれたようだ。

プレイしていて楽しいか問われると答えに詰まってしまうが、つい遊んでしまう。そんな不思議な魅力を持つ『House Flipper』は、本日2月27日より配信中。同作においては、庭作業を拡張するDLC「Garden Flipper」がPC向けにリリースされており、こちらのコンソール展開についても待たれるところだ。