天空島少年の探索アドベンチャー『Hazel Sky』発表。運命を定められた少年による、空と機械の冒険譚
パブリッシャーAnother Indieは2月26日、『Hazel Sky』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)/PS4/Xbox One/Nintendo Switchで、2020年中の発売を予定しているという。『Hazel Sky』は、エンジニアをを目指す少年を主人公とした3Dアドベンチャーゲームだ。
舞台となるのは、天空の世界。主人公となる少年シェーンは、とある理由から故郷の都市ギテオンから遠く離れた島で過ごしていた。シェーンはエンジニアになる「運命」なのだという。だがエンジニアとして認められるためには、課された試練を乗り越えなければならない。さもなければ、ギテオンへの道は閉ざされてしまうのだという。寂れた島でボロボロの飛行船を修理するシェーン。しかしシェーンはひとりではない。無線機を通じて、同じエンジニア志望の仲間とつながっているのだ。仲間との友情を育み、時に愛に触れながら、試練を乗り越えるために成長していく。
シェーンの暮らす島はかつて文明があったのか、荒れ果てながらも僅かながら生命の息吹を感じさせる。森林や海の中、棄てられた船、洞窟の中。さまざまな場所を探索し、ボロ飛行船の修理部品を探し、試練を突破するのだ。シェーンははたして「運命」に従いエンジニアになるのか。探索や仲間との交流の中で、「エンジニアが称えられアーティストが蔑まれる」という世界の歪な構造を知っていくことになる。
『Hazel Sky』は、海外メディアDestructoidからは“『アンチャーテッド』と『Firewatch』を組み合わせたように見えるゲーム“といった表現をなされている。Steamストアページでは「美しい世界で平和と平穏を見つける」といった文言が確認でき、戦闘やサバイバルなどのエッセンスは薄そうだ。ただし危険な洞窟をジャンプで渡る場面もあるようで、時に危険に身を晒すようなこともあるのだろう。映像では、水に潜る場面やロープをスイングさせたり、ロープを伝って降りる場面のほか、コードを入力しギターを演奏するシーンなども確認でき、アクションが多彩であることを予感させる。夕日をまじえて描かれるビジュアルは美しく、島を探索しているだけでも世界に浸れるゲームになれるかもしれない。
開発を手がけるのは、ブラジルのインディースタジオCoffee Addict Studio。同スタジオは過去に『ダークソウル』ライクなアクションゲーム『Blade & Bones』をリリースしている。映像面では一定の評価を獲得していた作品なだけに、どれほどナラティブ部分とビジュアル部分を磨き上げられるのか、注目されるところだ。
『Hazel Sky』はPC(Steam)/PS4/Xbox One/Nintendo Switch向けに2020年に発売予定。Another Indieは過去にも数多くのタイトルを日本向けにリリースしているだけに、国内展開も期待できそうだ。