「世界が7日でリセットされる」サバイバルMMO『Population Zero』Steamで5月6日から早期アクセスへ。 勃興と消滅を繰り返し惑星の謎を解く
ロシアのデベロッパーEnplex Gamesは2月21日、MMORPG『Population Zero』の早期アクセス配信をSteamにて現地時間5月6日から開始することを発表した。本作は168時間ごとにリセットが行われる惑星ケプラーを舞台に、惑星の謎を解き明かすオープンワールドSci-Fi MMORPGだ。
『Population Zero』の舞台となる惑星はケプラー438b。地球から470光年離れたこの惑星に箱舟「アルテミス」が数十万人の入植者を運んできた。しかしケプラーの軌道に入ってから宇宙船のリアクターは原因不明の爆発を起こし、人々が眠る冬眠カプセルはケプラーへ向かって打ち出されてしまう。不時着して生き残った入植者たちは宇宙船に起こった事件を解明し、惑星ケプラーの古代文明の謎を突き止める。本作は古典的なSF小説の雰囲気や、ほかのオンラインゲームからのエッセンスを取り入れた大型タイトルとなるようだ。
本作のもっとも大きな特徴は、7日間(168時間)という短いスパンで世界がリセットされることだ。7日ごとに訪れる強烈な太陽の放射線で、それまでに築いた文明は消えてしまう。時間と戦いながらリアクターを修理し、シェルターを作り、惑星の謎を解き明かさなくてはならない。ただし、なにもかもがリセットされるわけではなく、キャラクターの進行や知識は引き継ぐことができる。無事に7日間のセッションが終了すると、経験値を獲得してレベルアップ。レベルを上げると新たなゲームモードなどが解放され、より惑星の開拓を有利に運べるのだ。
広大なオープンワールドはいくつかのバイオームからなり、地球とは全く異なる極彩色のサバンナや沼地、ジャングルがプレイヤーを待っている。危険な生物も生息していて、プレイヤーの脅威になると同時に資源としても利用できるようだ。さらにプレイヤーは巨大なエイリアン生物だけでなく、悪天候や飢え、敵対する入植者からも身を守る必要がある。研究開発を行い石器時代から脱出して文明のレベルを発達させ、クラフトや建築で外敵から身を守ことができるだろうか。
『Population Zero』には3つの種族が存在する。入植者は惑星に降り立った時、ケプラーの神秘の力で人の姿を失ってしまったようだ。Void、Technocrat、Xenobioteの3つの種族はそれぞれ独特のステータスや、レベリング、クラフトシステムを持っている。そして種族の選択は物語にも影響するようだ。1つ目の種族Voidは入植者が姿を変えられた最初の姿。強靭な肉体を持っていて、持久力が高くダメージにも強い。しかしクラフトや建築ができず、服も切られない。Technocratは人間の姿に近い種族。技術力を高め、自然を征服しようとする。そしてXenobioteは自然と調和して生きることを選んだ種族。彼らは動物と仲間になることができ、複雑な突然変異システムで自分をアップグレードすることができる。
『Population Zero』の早期アクセス開始時の価格は公式ブログによると10%オフの29.99ドル。本作はクローズドベータまでは無料プレイだったが、Steamで早期アクセスを開始するにあたり有料に変更された。Enplex Gamesによるとこの決定によって「スタジオがPay to Winを恐れることなく、プレイヤーにとって可能な限り最高のゲームをつくることを可能にしてくれます」とのこと。
早期アクセス開始時点では、7つのバイオームに大量のクエストやNPCが実装されており、「一人前」の状態でリリースされるという。開発を通じてリソースやクラフトの幅を広げたり、PvEやPvPなど新要素を導入していくとのこと。なお現時点では日本語対応の表記はないが、開発元はできる限り対応言語は増やしてきたいとしている。また本作は2月27日からボストンで開催されるPAX EASTに出展を行う。こちらのイベントでの続報にも期待したいところだ。
『Population Zero』は、5月6日よりSteam早期アクセス配信予定だ。