スチームパンク・メトロイドヴァニアACT『Gestalt: Steam & Cinder』発表。銃と剣を武器に要塞都市を探索

スチームパンク・メトロイドヴァニアACT『Gestalt: Steam & Cinder』発表。『Gestalt: Steam & Cinder』では、銃と剣を武器に、蒸気機関が普及する要塞都市を探索する。

パブリッシャーのSold Outは2月20日、Metamorphosis Gamesが開発するアクション・アドベンチャーゲーム『Gestalt: Steam & Cinder』を発表した。対応プラットフォームはPC/Nintendo Switch/PlayStation 4/Xbox Oneで、2020年内に発売予定。

『Gestalt: Steam & Cinder』は、16/32ビット時代のクラシックゲームから影響を受ける2Dアクションゲームだ。スチームパンクの世界観を持つことが特徴のひとつで、開発者は『ファイナルファンタジーVI』とメトロイドヴァニアを組み合わせたような作品だと表現している(DualShockers)。

本作の舞台は、蒸気機関が普及する巨大要塞都市Canaan。人類に残された最後の都市だというこの地の起源には何か壮大な秘密が隠されており、主人公の女性Aletheiaらは、その謎を我先にと解き明かす競争に巻き込まれることになる。背景には数百年前にさかのぼる陰謀が存在し、街を支配するComitiumと呼ばれる腐敗した組織が関係しているようだ。

*販売元Sold OutのPAX East出展トレイラー。『Gestalt: Steam & Cinder』の映像は29秒あたりから。

メトロイドヴァニアスタイルを採用する本作のゲームプレイでは、スチームパンクらしい雰囲気を持つ街の中や、配管が巨大な樹木のようになった場所、無機質な工場エリア、あるいは溶けた鉄の流れる地下空間などさまざまな環境を探索しながら、Comitium兵や蒸気機関で動くロボットを倒していく。その先には、ボスと思われる巨大なロボットも待ち受ける。

主人公のAletheiaは剣と銃を武器に持っており、ドッジロールで敵の攻撃をかわしながら斬撃とキックを組み合わせたコンボを叩き込み、遠距離の敵には銃で対処。銃はリボルバーのほかに、ショットガンや、3段階まで溜め撃ちできるバズーカのようなものなど複数登場するようだ。また本作にはRPG要素もあり、経験値を獲得しレベルアップすれば、ポイントを割り振って体力や剣や銃の攻撃力、防御力、運といったステータスの強化が可能。さらに、新たなエリアや隠しルートを発見したり、特定の敵を倒すことで、アビリティをクラフトできるようになるという。

要塞都市Canaanの各地区ではさまざまなNPCと出会い、会話を交わしたりサイドクエストを請け負うことができる。本作はナラティブ面にも力を入れて開発されており、会話はセリフを複数の選択肢から選んで進める形を採用。プレイヤーの選択によって陰謀渦巻くこの街に関する情報を引き出すことにも繋がる。また、会話の選択次第でAletheiaたちの運命が形作られていくとのこと。

ここまで“Aletheiaたち”と何度か表現しているが、どうやら本作のメインキャラクターは複数存在し、Aletheiaはそのひとりのようだ。現在は彼女を中心に情報公開されているが、開発元が以前投稿した以下の画像では、Aletheia以外に5人のキャラクターが描かれている(『Gestalt: Vanguard』というのは本作の旧タイトル)。このうち左端のロボットのようなキャラクターは、蒸気機関を動力にしたダッシュパンチやアッパーといった近接攻撃を中心に戦い、さらに手から強力な蒸気弾を発射する飛び道具も持っているという。ほかキャラクターたちはどのような能力を持ち、またどのような形でプレイできるようになるのか気になるところである。

本作では、スチームパンクの世界観を表現する精緻なドット絵グラフィックと、キャラクターの滑らかなアニメーションも見どころのひとつ。本作の開発には、『Blasphemous』の背景アートなどを手がけたCyangmouことThomas Feichtmeir氏がアートディレクターとして、また『Shoot 1UP』などで知られるMommy’s Best GamesのNathan Fouts氏がレベルデザイナーとして参加しているとのこと。

『Gestalt: Steam & Cinder』は、PC(Steam)/Nintendo Switch/PS4/Xbox One向けに、2020年内に発売予定。Steamのストアページによると、日本語表示にも対応するようだ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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