インディースタジオcreā-ture Studiosは2月20日、現在Steamにて早期アクセス販売中のスケボーゲーム『Session』向けのアップデート0.0.0.3を配信開始した。このアップデートでは、「Legacy」と呼ばれる新たな操作モードが追加。これは、EAから発売されている『Skate』シリーズ風の操作が可能になるモードだ。
『Session』では、左右のアナログスティックがそれぞれ左右の足に対応する操作を採用することで、よりリアルなスケボーアクションを実現している。片方のスティックでのコマンドで事前準備に入り、もう片方のスティックの入力でトリックを出す形だ。コアなスケボーファンには好評のシステムだが、一方で難易度が高い操作でもあり、とっつき難いと感じていたプレイヤーもいたようだ。
そこで今回追加されたLegacyモードは、開発元自身が「Skate風」だという操作モード。トリック操作は右スティックのみに集約され、左スティックはキャラクターの方向転換に使う(従来は左右のトリガーでおこなっていた)。また、左スティックを半回転させるとリバートできる。なお、まだ開発初期段階のため、一部のグラインドトリックは正しく機能しない場合があるとのこと。
現時点ではトリックリストが公開されていないため、どのようなトリック・コマンドに対応しているのか詳細は不明だが、筆者が『Skate』シリーズを思い出しながら試したところ、オーリーやキックフリップ、ヒールフリップ、またポップショービット、360ポップショービット、ハードフリップなどを出し分けることができた。どうやらコマンド自体も『Skate』のものを参考にしている印象で、同シリーズのプレイヤーだった方ならすんなり楽しむことができるだろう。本作には、長らく新作の出ていない『Skate』シリーズの代わりとなることを求めるスケボーゲームファンが多く、Legacyモードの導入にてそれにさらに一歩近づいたと言えそうだ。もちろん、ここから始めて本作本来の操作モードに慣れていくのも良いだろう。
今回のアップデートではこのほか、新たなロケーションとして地下駐車場「Underground parking」と、高架下のスケートスポット「crea-ture park」が追加。いずれも従来のニューヨークマップの中に存在し、入り口を発見できれば入ることができるが、メニューから選択すればファストトラベルも可能だ。ニューヨークマップにも、異なるレイアウトを試験的に実装し、メニューから切り替え可能となっている。
さらに、トリックシステムの改善によってより自然なアクションを実現。グラインドから別のグラインドへと、シームレスにトリックを繋ぐことも可能となった。また、BGMとなるラジオ局の追加や、SteamのRemote Play Togetherへの対応、最適化・バグ修正などもおこなっている。詳しくはSteamでのパッチノートを確認してほしい。
なお、本作はXbox One版の発売も予定されているが当初予定から延期されている。今回の発表の中では、デベロッパーのiLLOGIKAと提携することを明らかにし、今後は同スタジオが移植を専門的に担当するそうだ。Xbox One版は今年の春にリリース予定とのこと