Hello Gamesは2月20日、『No Man’s Sky』の大型アップデート「Living Ship」を配信開始した。同アップデートでは、新たな宇宙船にストーリーミッション、宇宙でのイベントなどが追加され、ゲームバランス調整およびQoLの向上がなされいる。
「Living Ship」は、その名のとおり「生ける宇宙船」を追加するアップデート。艦隊の中に、これまでのものとは全く異なるバイオ船が加わることになる。この生ける宇宙船は、形なども含めて自動生成されている。生ける宇宙船には、オーガニックテクノロジーが搭載されており、それらのテクノロジーも自動生成された独自のもの。姿形はこれまでの宇宙船とは大きく異なっており、ユニークな外観が特徴だ。ちなみにコクピットも“バイオ仕様”。体内らしきデザインになっており、触手のレバーを動かして発信。コクピットは見回すことができるほか、VRで堪能することも可能だ。
入手方法もかなり変わっており、Void Eggを孵化させることで入手可能だ。Void Eggは、スペースアノマリーにいる水銀をトレードする商人から3200水銀にて購入可能。Void Eggを入手したのち、ジャンプを繰り返しているとこのVoid Eggから奇妙な音が流れてくるのだという(Gameranx)。こうした手順を踏むことで、生ける宇宙船に関わるクエストが発生するわけだ。クエストをこなし卵を孵化させることでこのバイオ宇宙船が生まれ、独自の形式で船をアップグレードしていくことで成長。最終的には、巨大な異形船を作り出すことも可能となる。宇宙探索における相棒である宇宙船にバイオ生物を導入する、かなり興味深い試みになるだろう。
また今回のアップデートにおいては、宇宙におけるイベントも増加。パルスエンジンでワープしている最中に怪しげなオブジェクトが登場し、新たな生命体と出会うなど、未知との遭遇が発生する。こうした謎のオブジェクトや生命体について調査することで、リワードを得られるという。そのほか、同じくパルスエンジンでワープ中にNPCがコミュニケーターを介して取引を要望してくるというイベントも。格安でアイテムを販売してくるものから、ふっかけてくるものまでさまざま。こうしたNPCとの関わりも宇宙探索にアクセントを加えてくれるだろう。
インベントリの素材を整理しやすくなったり、マルチプレイにてワープがグループでできるようになったりと、QoL部分の調整もなされているとのこと。詳しくはパッチノートを参照してほしい。
今回のアップデートにて、9度目のアップデートなる『No Man’s Sky』。実はHello Gamesはアップデートの形態を「Beyond」アップデートより変更したのだという。これまでは大きなアップデートにて大規模に要素を追加するという手法をとっていたが、この形態だと何かコンテンツアイデアが浮かんでも、大型アップデートまで実装することを待つ必要が生まれ、アップデートとアップデートの間に“何もない時間”が生まれがちだった。現在はコミュニティアップデートと並行し、定期的なアップデートによってコンテンツを追加することによって、より迅速かつ頻繁にユーザーに新たな要素を楽しんでもらえる方式を採っているそうだ。これまでのような特大アップデートは減る可能性はあるが、より短いインターバルでのコンテンツ追加を楽しめるようになるだろう。
You might have noticed since Beyond we've been experimenting with something new – regular feature updates every month or so, along with community missions and new content every week ?
— Sean Murray (@NoMansSky) February 19, 2020
『No Man’s Sky』は、PC/PS4/Xbox One向けに配信中だ。