ピンボール・エレメカゲームを製作販売する個人メーカーFAR EAST PINBALLのnoguo氏は2月16日、Nintendo Switch向け周辺機器「Digital Pinball Cabinet」を開発中であることをTwitter上で明らかにした。また、テスト中の映像も公開している。
Digital Pinball Cabinet for Nintendo Switchを開発中、まずはボタンのテスト
もちろん加速度センサー使って叩いてナッジ出来るようにしたいと思います
販売も考えてます pic.twitter.com/aVKUiQORIL— noguo_ (@noguo_) February 16, 2020
「Digital Pinball Cabinet」は、Nintendo Switch向けピンボールゲームを、実際のピンボール台のようなスタイルで楽しむための周辺機器ということのようだ。映像では、Joy-Conを取り外したNintendo Switch本体を筐体内に縦向きに設置し、『Pinball PX3』収録のテーブル「Fish Tales」をプレイ。筐体手前のボタンでプランジャーを、そして両サイドのボタンで左右のフリッパーを操作しており、まさしく実際のピンボール台のような形でプレイしていることが分かる。
Nintendo Switch本体のUSB端子にケーブルが伸びていることから、外部コントローラーとして各ボタンの機能を置き換えることで実現しているのだろう。コントローラー部分はマイコンボードを使って製作しているそうだ。また、筐体を叩いてナッジ(台を揺らしてボールの軌道を変えるテクニック)できるように、加速度センサーを搭載することも考えているという。noguo氏は、これまでにスマホ/タブレット用の同様の周辺機器を手がけており、Nintendo Switchは性能もサイズもちょうど良いと考え製作を始めたとのこと。
比較的容易に縦画面プレイができるNintendo Switch向けには、実機を再現するものからオリジナルまで多くのピンボールゲームが発売されており、上の画像のようにピンボール台風コントローラーを自作する熱心ユーザーも存在する。ピンボールファンにとっては、デジタルピンボールであっても実際のピンボール台のスタイルでプレイしたいという想いが強いのだろう。先述した『Pinball PX3』では、Steam版限定の機能ではあるが、開発元が自作筐体をサポートする専用モードを用意するような動きも見られる。
今回披露された「Digital Pinball Cabinet」は販売することも視野に入れているそうで、開発者のnoguo氏は、レトロPC/GAMEメインのイベント電脳遊園にてロケーションテストをおこなう考えを示している。同氏は、過去にはNintendo Switchを懐かしいテーブル筐体風にできるスタンドを製作・販売したり、実際のピンボール台を卓上サイズで製作した実績もあり(以下の動画参照)、今回はどのような仕上がりになるのか期待したいところである。