フランスのインディーデベロッパーWolcen Studioは2月13日、ハック&スラッシュアクションRPG『Wolcen: Lords of Mayhem』を正式リリースした。価格は4100円。2015年にKickstarterキャンペーンを開始した本作は、1日で2万5000ドルの支援金を獲得。順調な滑り出しを見せつつ、2016年にSteamにて早期アクセス配信を開始した。そしてこの度、約4年の時を経てついに正式リリースを迎えた形となる。
『Wolcen: Lords of Mayhem』は、神秘と謎に包まれたファンタジー世界を旅するハクスラアクションRPGだ。プレイヤーは、カスタガスの虐殺から生き延びた戦士。平原地帯から砂漠、都市などを探索しつつ、大量の敵たちと戦うこととなる。本作には、3種類に分かれた武器や、「Willpower」と「Rage」を駆使したスキル発動システム、マイホームの建築といった独自の要素が詰まっている。豊富に用意された装備や爽快感のある戦闘など、ハクスラ作品としての基本は押さえられつつ、ユニークなシステムが光る作品となっている。
今回正式リリースに合わせて、本作にはさまざまな新要素が追加されている。まず、キャラクターの性別に女性が加わった。キャラクター作成における自由度が、より広がったと言えるだろう。またストーリーについては、第2章と第3章が実装。それに伴い、キャラクターのレベル上限が90にまで増加することに。さらに新たな敵やボス、18のユニークアイテムやランダムダンジョンにおける新規ロケーションなども追加されており、すでにやり込んだプレイヤーも新鮮なプレイが楽しめることだろう。
そのほか、UIの洗練やスキルバランスの見直し、サウンドの改善など、QoL面への調整もはかられており、早期アクセス時よりも遊びやすい環境が整えられている。また新たなエンドゲームコンテンツも実装されることとなり、メインストーリーのクリア後も続けて本作の世界に浸れそうだ。ほかにも16種のスキルや「Gate of Fate」に12のエリアが登場するなど、正式リリースにおける追加要素は盛り沢山。より詳細なアップデート内容を知りたい方は、開発元が公開するパッチノートを参照して頂きたい。
前述したとおり、正式リリースに合わせて大幅な拡張がはかられた本作であるが、一方でプレイヤーからは芳しくない評価も寄せられているようだ。その大きな原因はサーバーの障害である。現在、本作のサーバーにて不具合が発生しており、マルチプレイやキャラクターの作成などができないといった報告が寄せられている状況だ。これらの問題については開発元もすでに把握しているようで、障害の原因はアクセス過多だという。ただし、できるだけ早くサーバーの容量を増やし、問題解決をはかるとも開発元は述べており、近いうちに修正される可能性は高いだろう。