オープンワールド工場建設ゲーム『Satisfactory』パイプラインと液体資源を追加する大型アプデ配信。Steam版の発売も決定


デベロッパーのCoffee Stain Studiosは2月11日、『Satisfactory』の大型アップデート第3弾を配信したと発表した。また、本作は現在Epic Gamesストアにて早期アクセス販売中だが、近日中にSteamで販売開始することも明らかにしている。ちなみに時限独占期間は1年で、Epic Gamesストアで発売されたのは2019年3月19日である。

本作は、未知の惑星を舞台にした一人称視点の工場建設ゲームだ。FICSIT社の従業員となったプレイヤーは、天然資源豊富なオープンワールド世界を探索し、独自の工場を建設。自動化を進め効率性を高めるなどカスタマイズをおこないながら工場を拡大・発展させていく。マルチプレイに対応し、野生生物との戦闘要素も存在する。

今回のアップデートでの目玉となるのは、パイプライン建設および液体資源の追加だ。従来の個体資源の運搬にはベルトコンベアを利用したが、液体資源にはパイプラインが必要になる。複数の建設モードにてさまざまなパイプラインを扱うことができ、資源の混合や分離、また垂直方向にも資源を運べるなど自由度の高い建設が可能だという。

一方で、パイプラインの扱いはベルトコンベアと比べるとやや複雑になる。液体資源は、重力の影響を受けて高所から低所へと流れていくためだ。プレイヤーは施設を三次元的に捉えながら、さまざま用意されるポンプを活用し、資源の流れが滞らないよう要所要所で強制的に送り出していくことが求められる。パイプラインでは、そうした流れの速さや向きを確認できるインジケータが用意されているとのこと。

パイプラインの途中に設置できる貯蔵ユニットも2種類追加。2段まで拡張でき、バッファとして液体資源を貯めておくことができる。また液体タンクも用意され、鉄道を使った液体資源の輸送にも対応する。そのほか、パイプラインに似た構造物としてハイパーチューブも追加される。こちらは資源ではなく、プレイヤーを高速輸送するためのものだ。

液体資源には、WATER・CRUDE OIL・HEAVY OIL RESIDUE・FUEL・TURBOFUEL・LIQUID BIOFUEL・ALUMINA SOLUTION・SULFURIC ACIDの8種類が登場。従来から存在するものもあるが、容器に入った状態ではなく液体として扱うことになる。

WATERは飲み水などになるほか、石炭や原子力を使った発電時に供給する必要がある。CRUDE OILは、機械の燃料などに利用可能。HEAVY OIL RESIDUEは、精製することでFUELを取り出すことができる。そのFUELやTURBOFUEL、LIQUID BIOFUELは発電機の燃料だ。そして、液体金属であるALUMINA SOLUTIONはアルミの製造に、SULFURIC ACIDはウランの精製時に利用するという。

なお、水源や油田から水や原油を取り出す際には、それぞれ専用のポンプが用意されており、直接液体としてパイプラインに流すことができる。また、精油施設も液体資源に対応するようアップグレードされている。

今回のアップデートでは、プレイヤーが過剰に生産して余った資源の有効活用策も盛り込まれている。プレイヤーが所属するFICSIT社にとっては、この惑星の資源や生産したアイテムは貴重な存在だそうで、新たに追加されたAWESOME Sinkなる施設に送ることで、そのデータを解析すると同時にアイテムを破棄。そして解析結果に応じてクーポン券が発行され、AWESOME Shopにてさまざまなアイテムと交換可能となる。

このほか、Dune Desertエリアのオーバーホールや、リワードアイテムの追加、プレイヤーのかがみ・スライディングアクションの追加、また製造機や作業場の刷新、分析器MAMのUIの改善、ゲームバランスの調整などがおこなわれている。詳しいアップデート内容は、公式サイトのパッチノートを確認してほしい。